ケトン体

ケトン体の簡易測定器って?

今回は、ケトン体を血液で測る機器について。

 

上記の写真のような、自分で使える簡易測定器ですね。

 

「簡易測定器」と書いているのは、「簡易測定器」が3種類あるケトン体のうち7〜8割を占める
「β-ヒドロキシ酪酸(=3-ヒドロキシ酪酸)」
のみしか測定できないためです。

 

ケトン体の簡易測定器は、3種類あるケトン体のうち7〜8割を占める「β-ヒドロキシ酪酸(3-ヒドロキシ酪酸)」のみを測定する測定機器。

 

 

ケトン体簡易測定法の入手先

 

SMBGサポート

医療機器商品名の広告が禁止になったため、上記サイトで商品名等は全削除されています。

問い合わせ希望のある方に詳細について伝えるのは適法なので、問い合わせをして詳細を先方に尋ねると良いでしょう。

 

 

具体的な製品名

 

ケトン体が測れる簡易測定器は2つあります。

 

従来式のものが

フリースタイル・プレシジョン・ネオ

 

血糖値(細胞間液のブドウ糖濃度)を持続的に測定する

フリースタイル・リブレ

 

この2つがあります。

 

電極は2機種とも、同じ電極(血糖用電極とケトン体用電極)を使えます。

先端部分の電極(センサーとも呼ばれる)を付け替える事で、血糖値とケトン体を測定できます。

ケトン体用の電極の方がお高く、1回300円程度です。もちろん、1回1回、使い捨てです。

 

 

関連する動画

 

私も2016年7月3日の東京講演会の時に使うため、当時、フリースタイル・プレシジョン・ネオを買いました。

なお、その動画はコチラ。

 

 

ケトン体簡易測定器が測るもの

 

で、簡易測定器は「簡易」だけあって、β-ヒドロキシ酪酸のみを測ります。

 

医療機関ではどうか、というと、血中ケトン体分画というので

総ケトン体

アセト酢酸

β-ヒドロキシ酪酸

を測る事ができます。

 

結果まで2週間かかりますが、正確な値が出ます。

ただし、重度の糖尿病の方で、2〜3ヶ月に1回程度しか、保険が効きません

つまり、大抵の人が医療機関でケトン体分画を測ってもらおうとすると、保険が効かず、自由診療となります。

 

という事で、ケトン体の簡易測定器についてでした。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。