今回は、ナイアシン系4種について。
ナイアシンの記事を書くと質問が殺到します。
各SNSやブログに来た質問から、今回は「ナイアシン」自体を取り上げます。
ナイアシンとお酒についてはコチラ。

ナイアシンフラッシュについてはコチラ。

最初に注意点
ただし、「調べればすぐ分かる事」を質問している方は、現状でのナイアシンを含む全てのサプリメントの服用をおやめください。
基礎的質問をしている人はまだサプリメントを飲む段階ではない。
知識不足のままのサプリメント使用は大変危険です。
自分で調べられない人は、使用すべきではありません。
知識不足のままのサプリメント使用は大変危険。
自分で調べて知識が充分になってからサプリメントを使用する。
ナイアシンって?
まず、「ナイアシン」は「ビタミンB3」の事です。
より正確に言えば、
「ビタミンB3」=「ナイアシン」+「ナイアシンアミド」
です。
また、アミドの方は呼称が色々ありますが全部同じです。
ナイアシンアミド=ニコチンアミド=ニコチン酸アミド。
そして、サプリメントとしては4種類あります(通常は3種類)。
サプリメントとしてのナイアシンは4種類
サプリメントとしては4種類あります(通常は3種類)。
・素のナイアシン
・コーティングナイアシン
・ナイアシンエステル
・ナイアシンアミド
以上の4つです。
強さ順に上記のようになっています。
通常は3種類、というのは、2番目の「コーティングナイアシン」を飛ばしている場合が多いためです。
この「コーティングナイアシン」の名称は、今、この記事を書いている時に思いついて勝手に命名しました(2019年9月9日、水野命名)。
素のナイアシン
「ナイアシン」=「ニコチン酸」=「素のナイアシン」=「速効性ナイアシン」=「速放性ナイアシン」
「素のナイアシン」と「速効性ナイアシン」は私がつけた名前です。他と紛らわしいためです。
「速放性ナイアシン( “fast-release” niacin)」は海外などで使われています。
この素のナイアシンが最も強いタイプです。
コレステロールも下げます。
ただし、ナイアシンフラッシュは最も強く出ます。
(参考)代表的なNow社の素のナイアシン
コーティングナイアシン
これは「コーティングされた徐放性のナイアシン」です。
長いので、「コーティングナイアシン」と名付けました。今。私が。(笑)
Now社などのSustained Release(持続性・徐放性)なナイアシンです。
これがどういったものか、Now社の公式サイトにも詳しい説明はありません。
しかし、同じNow社の素のナイアシンと比較すると
「シリカおよびベジタリアンコーティング」
の部分が違っています。
このため処方薬でもよくあるような、コーティングをしてゆっくり効くようにしてあるもののようです。
成分では、エステルでもアミドでもなく「Niacin」としか書かれていないので、素のナイアシンの1つ下の強さと予想されます。
実際に、私がこのコーティング徐放性ナイアシンを4000mg飲んでみましたが、コレステロールが見事に下がりました。肝機能の数値の上昇はありませんでした。
やはり、「素のナイアシン」に近いもののようです。
ただ、認知度が圧倒的に低いため、よく「ナイアシンのサプリメントは3種類です」とか言われちゃうのがこのコーティングタイプです。
実力派なのに知られていない、的なのがコーティングナイアシンです。
ただし、やはり「素のナイアシン」よりは1段階劣る効果と考えるのが妥当です。
「フラッシュしづらい」=「効果も低い」
という事です。
ですので、最近は、このコーティングナイアシンを勧める事は、ほとんどありません。
コーティングナイアシンは、素のナイアシンより1段階劣る効果。
最近では、ほぼ勧める事はない。
ナイアシンエステル
「フラッシュフリー・ナイアシン」=「通常の徐放性ナイアシン」=「ナイアシンエステル」
通常、「徐放性ナイアシン」と言ったら、コーティングナイアシンの事ではなく、この「フラッシュフリーフリー・ナイアシン」の事を言います。
イノシトールや、イノシトールヘキサニコチネート含むタイプです。
Now社のフラッシュフリー・ナイアシンにはこう説明されています。
「フラッシュフリー・ナイアシンはイノシトールヘキサニコチネートを含み、これはナイアシンの単一イノシトール分子に結合したナイアシンの6分子から成るものです。
それは体内でゆっくりと分解されてフリーナイアシンとイノシトールを生み出します。
ナイアシンが徐々に放出されることにより、多くの人が嫌がるナイアシンによる皮膚の紅潮が発生しません。」
フラッシュフリーには説明があるのに、コーティングの方は全く説明がないという・・・。
強さ的には、3番目になります。
コレステロールはあまり下げません。
(参考)代表的なNow社のフラッシュフリー・ナイアシン
ナイアシンアミド
ナイアシンアミドが4種類の中で最弱です。
つまり、
「アミドはまたコレステロールを下げられなかったようだな・・・」
「ヤツはナイアシンの中でも最弱・・・」
「コレステロールごとき下げられないようではナイアシンの面汚しよ・・・」
などと言われそうなのがアミド(四天王ごっこ)。
でも、結構強いんです。
比較対象が「素のナイアシン」だと、こうなっちゃうだけで。
効果が弱い分、ナイアシンフラッシュも少ないので、導入向けです。
弱い効果で充分、という時はアミドだけで事足りたりします。
(参考)代表的なNow社のナイアシンアミド
以上、ナイアシン系4種、でした。