糖尿病では重篤な乳酸アシドーシスが起こる事があります。
その乳酸アシドーシスのリスクとしては、
・抗インスリン抗体が陽性(インスリンの作用不足になる)
・飲酒
・メトホルミン・SGLT2阻害薬の内服
・ビタミンB1不足
などがあります。
糖尿病や肝障害があると、
チアミンからコカルボシキラーゼへの代謝がうまくいきません。
予防は、ビタミンB1(ベンフォチアミンなど)の摂取です。
私が飲むならコレを飲みます。
http://jp.m.iherb.com/Country-Life-Benfotiamine-with-Coenzyme-B1-150-mg-60-Veggie-Caps/51093
アシドーシス時には、
B1(できればコカルボキシラーゼ)とともに、
インスリンと、できればブドウ糖も合わせて投与した方が改善が早くなります。
インスリンでブドウ糖を細胞内に押し込むことで、
細胞内ATP不足がなくなり、
全身で起こっている乳酸の産生の過剰亢進が止まります。
インスリン投与もブドウ糖投与も
通常であれば極力減らしていますが
重篤な乳酸アシドーシスは別です。
(軽症ではなく「重篤な」場合です)
点滴の場合、
点滴のメインは、
単体でもアシドーシス解消作用のある
ヴィーンFを使用(後発品だとソリューゲンFなど)。
ソリューゲンFは酢酸の点滴。
いわば、酢水(すみず)です。
実際に酢の匂いがします。
酢酸は全身で使えるので、
細胞内ATP不足の解消に寄与します。
ちなみに、「F」はブドウ糖フリーのFだそうです。
インタビューフォームの名称の由来(下記p2)に記載がありました。
http://www.kowa-souyaku.co.jp/upload/item/12/1-pi_026.pdf
あとは、pHが低すぎる場合はメイロン。
ビタメジン、コカルボシキラーゼ、とビタミンB。
で、重篤な場合はインスリンやブドウ糖など。