コレステロールや動脈硬化

EPAのさらなる誤解。ソレだと、動脈硬化にとっては飲んでも無駄かもね。

なお、DHA混ざり品に関してはさらに誤解がある。

 

 

「DHA混ざりであっても、

その分、量をいっぱい飲めば大丈夫」 

というのがその誤解である。

 

そう、

先に書いたようにDHAやその他に混ざっている油脂は

EPAの吸収を邪魔してしまう。

 

つまり、

DHA混ざり品でEPAを3000mg摂っても、

EPAのみ3000mgを摂った場合には

大きく、大きく及ばない。

 

 

具体的にはEPAをアラキドン酸の比率が全然、

まったく、ちっとも変化しない。

 

この比率は、

EPAとアラキドン酸(AA)の比率なので、

EPA/AA比と呼ばれている。 

 

動脈硬化を良くするには、

EPA/AA比を、1.0以上にすると良い。

 

 

 

で、DHA混ざりのEPAではどれだけ大量に飲んでも、

 EPA/AA比が、0.3〜0.6程度にしかならない。 

 

一生懸命、毎日毎日飲んでも、

全くもってEPA/AA比が1.0を超えない。

 

 

 

EPAのみの一級品なら、1日3000mgとれば、

概ねEPA/AA比は、0.8〜1.0になる。 

 

超上がる。 

 

DHA混ざり品とは雲泥の差である。 

 

これが全く一般には知られていない。

 

 

 

DHA混ざり品を一生懸命飲んでいる、という事になってしまう。

 

動脈硬化は治らない。

 

なお、

「健康の維持」なら、

DHA混ざり品でも飲まないよりはずっと良い。 

 

「病気を治す」ならDHA混ざりEPAでは、全くの力不足。 

 

飲むなら純度100%近くのEPAを1日3000mg、である。

 

 

さて、次はついにその具体的なEPA品についてっ!

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。