糖尿病

SGLT2阻害薬で膀胱炎?

今回は、前回の記事の流れを踏まえて

SGLT2阻害薬膀胱炎

という話題。

 

 

SGLT2阻害薬という薬があります。

 

糖尿病の新しめの薬です。

 

 

尿に糖を出す事で、血糖値を下げます。

副作用の1つに、体重減少があります。

 

 

 

 

以下の記事でもSGLT2阻害薬について

書いています。

 

 

「インスリン・オフ療法」

 

 

 

「〜ついでにSGLT2阻害薬の話も」

 

 

 

 

 

で、尿に糖を出すため、

尿が細菌にとって栄養満点状態になります。

 

 

 

このためにSGLT2阻害薬の副作用として

膀胱炎や尿路感染症が起きやすくなる

という事があります。

 

 

 

で、そういう場合には

少し意外な原因があります。

 

 

 

ここで前話の前フリが効いてきます。

 

 

 

 

SGLT2阻害薬で膀胱炎になったときに

医療機関では色々と言われます。

 

SGLT2阻害薬をやめましょう、

減らしましょう、

種類を変えましょう

 

 

 

あとは普通に膀胱炎になった時と同じです。

前話と同じになりますが、下記のような注意事項です。

 

 

水分をいっぱい摂って、菌を洗い流しましょう

 

排尿は我慢せずに、きちんと行きましょう。

 

陰部の清潔を保ちましょう。

 

排便後に紙で拭く場合は、尿道の方に向かって拭かないようにしましょう。

 

などなどです。

 

 

 

 

しかし、少し意外な原因がある場合があります。

 

 

 

女性の生理用パッドナプキン

 

高齢者の尿とりパッドオムツ

 

これらのものです。

 

 

処方する側(医師)も、

これらを使用している患者さんは

尿路感染症のハイリスク群だ、

と思って処方する必要があります。

 

 

また、陰部白癬といって

カビ(Candida Albicansなど)

が陰部に繁殖する場合もあります。

 

 

繰り返す場合には

使用をやめたり、違う製品にしたりを

検討してみましょう。

 

 

 

以上、繰り返す膀胱炎や尿路感染症について、でした。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。