その他の健康

水道水で鼻うがい、アメーバ感染で初の死亡例

「ネティ・ポット」という道具を使った

鼻うがい、ご存知でしょうか。

 

 

 

 

インドの古代からある

「アーユルヴェーダ」にもある

鼻うがいです。

 

 

 

 

 

米国シアトルに住んでいた女性が

水道水で鼻うがいをしたところ

バラミュージア・マンドリラリス(Balamuthia mandrillaris)

というアメーバに感染し、

脳腫瘍のような脳内血腫ができ

最終的には死亡した、というニュースです。

 

https://www.gizmodo.jp/2018/12/rare-brain-eating-amoeba-kills-woman.html

 

 

 

 

日本ではどうか?というと

青森県の土壌中から検出されたという論文があります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29961176

 

http://jsp.tm.nagasaki-u.ac.jp/wp-content/uploads/2018/04/62north.pdf

同じ論文の日本語PDF、14ページ目に載っています。

 

 

という事で、国内にも存在するアメーバではあります。

 

 

鼻うがいでこのアメーバに感染した事例は国内では報告されていませんが

髄膜炎の症例報告はあります。

https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201202243183887847&rel=0

 

 

 

鼻うがい愛好家の方、ご注意ください。

 

容器を適切に洗い、

煮沸した食塩水または生理食塩水を使用すれば、

アメーバ感染は防げます。

 

 

以上、鼻うがいの話題でした。

 

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。