今回は前から書く書く、と言いつつ
ずっと伸び伸びになっていた
講演会などでの「動画撮影の最小セット」のお話。
今回は、本格的な動画撮影ではなく、
持ち運びもしやすく、
お金も最低限にしたい!
という場合の「最小セット」のご説明。
色々試しまくった結果、このようになりました。
失敗例の実例動画も挙げていきます。
(ひととおりの失敗例が揃っちゃってるのが笑える所ですね!!)
なお、「講演時の撮影」という事で
スタジオや自宅などでの撮影ではないので
ライティング系(照明系)は省略です。
また、スライドを映し出す「プロジェクター」は
現地にある事が多いのでこちらも省略です。
いきなり結論
最初に講演会動画撮影の「最小セット」のまとめを書きます。
カメラ:スマホでOK
三脚:マンフロット、カーボンファイバーのトラベル三脚
アルミ製ならコチラ
ボイスレコーダー:オリンパスのペン型じゃないもの
マイク:口元にくるマイク(シングルイヤー・フックマイク)
とはいえ、知ってないと何だか分からないモノなので以下、説明していきます。
カメラ
「最小セット」のカメラはほんどスマホで充分。
その後の動画編集をWindowsではなくMacで行う人には
「割と最近のiPhone」が最強。
ほんとは2〜3台で角度を変えて撮影すると
超ソレっぽい感じで撮影できますが
まず最初は1台で充分です。
ズバリ、正面から撮影しましょう。
その時に、人が写り込まないようにした方が編集がラクです。
講師・スライドが入るように調整しましょう。
最初はカメラ1台、スマホで。
講師とスライドが写り、他の人は映らないのがベスト。
なお、スマホで動画撮影する場合には念の為「機内モード」にしておくのがオススメ。
電話やネットからの各種通知で撮影が中断される、という事がなくなります。
機内モードでも通知されるものも、オフにしておくとベスト。
動画撮影時のスマホは機内モードに。
三脚
撮影した事がない、という場合にはあまり馴染みのない「三脚」。
ですが、講演会の動画を撮影する時にはほぼ必須です。
「三脚」ではなく「一脚」という1本の棒状のものも試した事がありますが
30分や1時間の動画を「一脚」で撮影するのは無理があります。
長時間の撮影で「一脚」を使うと、
撮影後も余計なものが写っていたり、
ブレたりしているので、
編集がめっちゃ大変です。
講演会の撮影では「一脚」は避ける!
という事で、その「一脚での講演会撮影」の例。
編集での苦労がうかがえますね・・・。
モザイクではなく「ブラー」を最大にしてかけて、
しかも動くので1コマづつ移動させる、という荒業を使ってます。
1コマづつなので長い動画だと変態的な労力がかかります。
さらにブレまくった所にはスライドや文字を全画面表示して、
何とかカバーしています。
何度も「もうこの動画をアップするのやめようかな・・・」と思う程のマゾさ加減でした。
講演会撮影には「三脚」が必須!!
で、三脚も色々ありまして、基本的にはゴッツイ方が安定するんですが、
今回のテーマは講演先に「持ち運び」して撮影する、
ですので携帯性の高いものをご紹介します。
こういう持ち運びしやすい三脚を「トラベル三脚」と呼びます。
個人的に今イチオシのトラベル三脚は
Peak Designが開発した「Travel Tripod」
というものです。
が、コレはクラウドファンディングで
2019年12月とかに発送予定なので、
現段階では入手する事ができません。
で、現在の所、入手可能でイケてるトラベル三脚は
「マンフロット(Manfrotto)」
というメーカーのもの。
何種類か試しましたが、入手しやすさ・使いやすさ・安定性ともに一番です。
デザインもカッコいいところもポイント。
で、持ち運ぶ事を考えると材質はやっぱり「カーボンファイバー」がオススメです。
カーボンファイバーは軽くて丈夫です。
ただし、「でも、お高いんでしょう?」を地でいくお高さなので、
コストを抑えたい場合はアルミ製のものを。
という事で、
「マンフロット」の
「カーボンファイバー」の
「トラベル三脚」
といえばコレ。
カーボンファイバー製なので3万〜4万円くらいします・・・。
なお、アルミ製ものだと2万円前後です。
とはいえ、予算が許すなら、
やはりカーボンファイバーがオススメ。
比べる機会があれば実際に比べてみると
「うわ・・・思った以上に段違い」
というのが分かります。
お安く済ますにはアルミ製だけど
やっぱり持ち運ぶなら、
カーボンファイバー製の三脚がオススメ。
ボイスレコーダー
動画自体はスマホで充分ですが、
講演している人の「声」は別で撮った方が良いです。
講演中は「紙をめくる音」、「くしゃみ・セキ」、「ボールペンのカチカチ音」などが思っている以上に発生します。
一見、シーンとしている印象の講演会中でも、かなりの音が入り込んでしまいます。
講演中は思っている以上に雑音がいっぱい!
後で動画編集時に「ノイズを減らす」設定などで少しは減らせますが、
あまり「ノイズを減らす」設定を強めにすると肝心の講演者の声が変な感じになってしまいます。
どれ位の違いがあるのか、実例の動画を。
こちらが「声を別で撮った」動画です。
声がハッキリして、雑音はほとんどありません。
きちんと声が撮れていると編集であまり手を加えなくて良いので超ラクです。
次にこちらがスマホで撮った音を使った動画です。
途中から別に撮ったマイクの音が途切れていたために、撮ったつもりが「撮れてなかった」という悲劇が起きたためにこうなりました・・・。(撮れてなかったは超よくあります)
「雑音を減らす」加工をかなり強めにかけているので声が「ひゅるひゅる」しているのが分かります。
という事で「声」だけは別で撮影した方が良いです。
声はボイスレコーダーで別に撮影!
具体的なボイスレコーダーの種類について。
ボイスレコーダーはパナソニックなど色々試しましたが、
結論としてはオリンパスが最高でした。
中でもイチオシはコレ。容量も8GBとたっぷりあります。
オリンパスさんのは、安定性が半端ないです。
パナソニックさんはその次な感じです。
あと、ペン型ボイスレコーダーも各社試しました。
例えばオリンパスさんのペン型だとコレ。
やっぱりペン型もパナソニックかオリンパスか、っていうとオリンパスさんの方が使用感が良かったです。
ペン型のボイスレコーダーは、
小型で持ち運びしやすく、
胸ポケットに入り「録音できた時」には最高ですが、
割とすぐに壊れてしまいます・・・。
パナソニックさんのもオリンパスさんのも速攻で壊れました。
ペン型ボイスレコーダーは
動作してる間は最高だけど、割と速攻で壊れる。
マイク
キッチリ声を撮りたい時は、TEDなどでも使われている口元マイクをボイスレコーダーに差し込んで撮影するとさらに最高です。
講演中の雑音もかなりカットでき、声だけ撮れます。
口の近くにマイクがくるので、一番、声がキレイに撮れます。
また、両手もフリーですので講演に最適です。
イチオシはまさにTEDでよく見かけるタイプのコレ。
一応、名前的にこのタイプは「シングルイヤー・フックマイク」といいます。
よくある胸元につけるタイプ(ピンマイク)よりも、
さらに声だけをしっかりと撮れます。
あとは、口元マイクは差し込み口の形が色々とあるので間違えないのが大切です。
マイクは差し込み口の形に注意!!
一応、こちらも実例を。
口元マイクで撮影できた例がコチラ
きっちりこの口元マイクで撮影できたのはこの動画。
声がハッキリしており、雑音が少ないのが分かるかと思います。
口元マイクじゃなかった例がコチラ(良い例と同じ場所での撮影)
で、口元マイクをつけたものの「ボイスレコーダーの撮影開始ボタン」を押し忘れるというまさかの超初歩的なミスのため撮れてなかったのがコチラ。
お高いカメラ(動画撮影可能なもの)に、
ガンマイクというのをつけて、
指向性の高い設定
にしていてもコレが限界です。
やっぱり「雑音を減らす」加工のために声が少し変になっています。
口元マイク(シングルイヤー・フックマイク)が最強!
最後に
講演会動画撮影の「最小セット」のまとめを再掲します。
カメラ:スマホでOK
三脚:マンフロット、カーボンファイバーのトラベル三脚
アルミ製ならコチラ。
ボイスレコーダー:オリンパスのペン型じゃないもの
マイク:口元にくるマイク(シングルイヤー・フックマイク)
画像は割と編集でどうにかなりますが、
「声」は編集でもリカバーするのがキツいです。
講演会の動画撮影では講師が話す「声」の撮影が超重要!!
おまけ(2022年11月12日 追記)
動画を撮影したら見直す事でしょう。
編集したら、その編集後の動画も見直す事でしょう。
その場合には、会社や自宅などの落ち着いた場所である事が殆どだと思います。
ですが、カフェなどの賑(にぎ)やかな場所で動画を見る事があるかもしれません。
その場合には、「ノイズキャンセリング・イヤホン」があると、動画の中の「細かい音・小さい音」も聞き取れます。
ノイズキャンセリング・イヤホンも、今となっては、かなり色々な機種が販売されています。
その中でも、iPhoneをお使いの方にイチオシなのが、AirPods Proの第二世代ものです。
第一世代のもも、かなり使いやすい割に音質もノイズキャンセリング具合もそこそこ、という「行き届いた」製品でした。
第二世代は、ノイズキャンセリング機能が大幅にアップしました。例えば、地下鉄の轟音でも第一世代のものより、かなり騒音を抑えてくれます。それでいて、人の声などはキッチリ通してくれます。
また、低音も地味にパワーアップしているので、低音好きな方にも嬉しい変更です。
以上、講演の動画撮影「最小セット」でした。