今回は私のYouTubeデビュー作、
「無敵のプレゼン術」
です。
2015年1月17日に撮影したもので、
はや4年以上経っていますが、
内容は今でも通用します。
さすが「無敵」とか言ってるだけはあります。
小さめのお店を貸しきって行ったイベントで、
お店のスタッフさんまで聞き入ってくれ(完全に手を止めてガン見)、
終了後にはそのスタッフさん達から「すごい勉強になりました!!」と、
お褒めの言葉まで頂けたのが嬉しかった思い出です。(仕事どうしてた・笑)
内容の通り、「こりゃ、イケるな!」と私自身も確信したのがこのプレゼンでした。
この動画では、人前で話すための方法がシンプルにまとめてあります。
あまり人前で話した事がない、何となくニガテ、という方に良い動画です。
そして上手な人がどうやって上手になっていくか、も分かります。
何も前知識がないとやってしまいがちな間違いについても指摘しています。
つまらないプレゼンはすべてこの間違いをしています。
そして上手なプレゼンはすべてこの方法を使っています。
さっそく無敵のプレゼン術の動画
絶対的なプレゼン能力を持つにはどうしたら良いか?
その方法について話しました。
以下に、動画の内容を文字でも記載します。
Start
プレゼンは最初が肝心です。
最初の10秒で判断されます。聞く価値があるか、ないか?
わずか10秒で判断されます。
つかみはOKか?これで相手が話を聞いてくれるかが決まります。
これを制するために、最初の10秒に強烈なインパクトのある事柄を持ってきます。
衝撃的内容や、知的な疑問などです。
強烈なインパクで相手の興味を引いてから、おもむろにアウトラインについて話します。
今回で言えば、
「3つについて話します、Start、Simple、Specialについてです」
について話します、と説明します。
大まかで良いのです。
興味を引く感じでざっと言います。
最初の10秒でぐっと引きつける
これが大切です。
以下は、逆に初心者にやってしまいがちな事。
最初の自己紹介・会社説明などの前置きは一切要りません。
どうしてもしたいなら、前もって進行役に言ってくれるようお願いしておきましょう。
もしくは、最初のつかみが終わって場が温まってからにしましょう。
前置きをしている間に10秒経ちます。
聞く価値がないと判断されます。
プレゼン本などによく「自己紹介をしましょう」と書いてありますが、そんなものは聴衆は望んでいません。自分のタメになる話かどうか?これこそが聴衆にとって重要な事などです。
プレゼンは話し始める前から始まっている
またプレゼンは話し始める前から始まっています。
相手が聞く体制になってから話し始めましょう。
しっかり立って、相手を黙って見渡していれば聞く体制になってくれます。
沈黙に耐え切れずに話し始めてはいけません。
相手が聞く体制になるまで、どっしり構えて、じっくり待ちましょう。
聞く体制になって始めて話し始めるのです。
聞き手のメリットを明確に示す
聞き手についてのメリットをしっかり示しましょう。
これが非常に大切です。
逆に自分にとってのメリットがなければ何でこの話を聞いてるんだろう?となってしまいます。
私のこの話を聞いたらこんな良いことがありますよ、としっかり示しましょう。
聞く気は否が応でも高まります。
Simple
プレゼンにおいてのシンプルさ、とは「勇気を持って捨てる事」です。
あれこれ話そうとして色々盛り込むと、話す側としては安心できます。
そうすると話がゴチャゴチャします。
何を言いたいのか話す方も、聞く方も分からなくなります。
つまり、アレコレ盛り込む、という事は完全に間違いです。
「捨てる勇気」を持ちましょう。
プレゼンの目的は何かを思い出しましょう。
自分が安心するために話すのではないのです。
プレゼンの目的は何か?
これをしっかりと心に刻みましょう。
どんなプレゼンであり目的はただ1つ。
相手の行動を変える、これに尽きます。
プレゼンの目的は「相手の行動を変える」事。
3流のプレゼンは、話すだけでいっぱいのプレゼン。
2流のプレゼンは、相手の理解を得られるプレゼン。
1流のプレゼンは、行動を変えるプレゼン。そして、熱狂的ファンを生み出します。
1流のプレゼンは、熱狂的なファンを生み出す。
行動を変えるプレゼン
さて行動を変えるプレゼンとはどんなプレゼンでしょうか?
まず相手の心に残る必要があります。
どうしたら相手の心に残るでしょうか?
その答えは「シンプルさ」です。
プレゼンのシンプルさが聞き手の行動を変える
シンプルであれば、相手の心に残りやすいです。
徹底的に無駄を削ぎ落としましょう。
何十回と見なおして、「コレだけは言いたい」という事だけに絞るのです。
話す事がアレコレ脱線するなど論外です。
ビシッと1本スジを通すのです。
不安になるかもしれません。
もったいないと思うかもしれません。
そう思う事柄、それはすでに「余計な事」です。
思った瞬間に捨てましょう。
それは「コレだけは言いたい」という事ではありません。
勇気を持って捨てましょう。
シンプルさを突き詰めるのです。
どうしてもアレもコレも話したくなるのが人情です。
でも、シンプルにします。
徹底的に妥協なしに、本当に言いたい事だけ残します。
「これ言おうかな?」と迷った瞬間に、それは削りましょう。
どのくらいシンプルにするのか?
目安はメインテーマ3つくらいに絞ると良いです。
なぜ3か?というとマジックナンバー3という事は良く言われます。
脳が同時に処理できる事は3つまでなのです。
なので話す内容も大きいテーマで3つまでにしましょう。
スライド自体もシンプルに
当然、スライドもシンプルに。
非常にありがちなスライドです。
・文字いっぱい
・箇条書きでズラズラ書く
・複雑な図
いい加減、このような事はやめましょう。
つまらないプレゼンに共通します。
あるスティーブ・ジョブズのプレゼン本に、
「どちらが良い図でしょうか?」
と2つの図が載っていました。
見た瞬間に分かりました。
ああ、作者は全くジョブズのプレゼンを分かっていない。
どっちの図もゴチャゴチャです。
片方はこんなにスッキリです!と正解な方でもゴチャゴチャでした。
どっちが良いでしょう、と問題になる時点でおかしいのです。
一瞬で「ああ、なるほど」と分かるくらいシンプルな図。
これこそが必要なシンプルさです。
問題にもなりません。ひと目で分かるのですから。
本に載っていたのはどっちの図も速攻で「物凄くダメな図」でした。
本自体も即捨てました。
それで良いのです。
人生の時間は有限です。
本当にやりたい事に心血を注ぎましょう。
図を使う場合、示す要素は1つに絞りましょう。
アレもコレもでは相手に通じません。
心に残りません。
プレゼンはスライドを見てもらう事が目的ではないのです。
話している自分に注目を集めましょう。集めまくりましょう。
Special
プレゼンでは自分の言葉で話すことが大切です。
自分の言葉で熱意を持って話した時、始めて相手の心を動かせます。
ではどうしたら自分の言葉で話せるか?
スラスラと言葉が魔法のように出てくる。
そんな方法が1つあります。
すればするほど、自分の言葉で話せる。
すればするほど、緊張しなくなる。
本番で実力を発揮できるようになる。
まるで魔法のような方法ですよね?
でも当たり前だと思っている、そんな事です。
当たり前だと思っていますが、実際はてんでやれていない、そんな事です。
どんな方法なのでしょうか?
練習こそが無敵のプレゼンを作る
その方法とは練習です。
練習がその方法です。
これに尽きます。
プレゼン上手い人ほど何度も何度も練習します。
プレゼンが下手な人ほど練習しないのです。
プレゼン上手は何度も練習する。
プレゼン下手ほど練習しない。
練習をしてない人はすぐ分かります。
「あー、えー多発」
「頭まっしろ」
「時間通りにできるか分かりませんが・・・」
これらの事がある人は練習していません。
聞く価値がありません。
話す資格もありません。
練習しましょう。
プレゼンの練習の方法は?
できるだけ状況をリアルに想像します。
何人か?どんな人達か?こう話したらどんな反応があるか?
これらをリアルに想像します。
まるで今、自分の前に聴衆がいるかのようにリアルに想像します。
そして声を出して練習します。
これが重要です。
プレゼンの練習は、必ず声を出す!!
やってしまいがちなのは、原稿書いて黙読して終わり、というやつです。
練習した気になっている、というやつです。
これでは、本番では原稿を書いてあるのに話せません。
また「読み上げるだけ」というのがモロに分かります。
聞く価値ないな、とすぐに判断されます。
プレゼンするのにメモを見るとか論外です。
完全に練習不足です。
何も見ずに自由自在に話せるようになって始めてプレゼンです。
まず始めは、声を出して原稿を見ながら練習しましょう。
スライドを使う場合は、2〜3回目から原稿を見ずに話しましょう。
始めは本当に緊張して言葉に詰まります。
それでもさらに5回追加で練習しましょう。
やっと言葉が出るようになってきます。
プレゼンが上手い人ほどきちんと練習をしています。
プレゼンが下手な人ほど練習していません。
これが大きな違いです。
追加で10回練習しましょう。
声に出して話しましょう。
すると自分の内側から言葉が出るようになります。
自由自在に話せるようになります。
そしてその練習が自信につながります。
緊張すらも楽しめるようになります。
そうでなければ練習不足なのです。
徹底的に妥協なしに練習しましょう。
必要なら何十回も練習しましょう。
どんどん話す内容も変わっていきます。
それで良いのです。
始めの原稿から似ても似つかないくらいになっていきます。
それで良いのです。
それこそが自分の心の底から話したい事なのです。
完全にアドリブ状態になるくらいまで、何十回と練習しましょう。
資料は必要ありません。
自分を見てもらうのです。
逆にメモを取らなくても良いくらいまでシンプルにします。
相手の心に残るまで、何度も繰り返します。
この実践的な「練習」こそが
「無敵のプレゼン」を生み出します。
実践的練習が無敵のプレゼンを生み出す
もしも無敵のプレゼンをゲットできたら?
無敵のプレゼンになったかどうか?は、
どのようにして分かるのでしょうか。
無敵のプレゼンになっていると、
自分でハッキリと分かります。
無敵のプレゼンになってると
自分でハッキリと分かる!!
本番前にドキドキするのは普通です。
ですが、無敵のプレゼン状態になってると
本番中に全く緊張しません。
むしろ、ドキドキに加えて「ワクワク」します。
そして、その話し手の「熱意」が、話にのってきます。
それがまた聴衆を引き込みます。
この「ワクワク」感は、最高のパフォーマンスを導き出します。
プロフェッショナルほど、この「ワクワク」感が出てきます。
スカイダイビングのプロも、心拍数はアガリます。
しかし「自分はデキる!」という確信があるため、
単なる緊張ではなく、この「ワクワク」感が出てきます。
そして本番で最高のパフォーマンスを発揮します。
この話の根拠にもなる
(動画撮影の当時はまだ出版されてませんでしたが】
ケリー・マクゴニガルの著書、読んでない方はゼヒ。
この無敵のプレゼンは、
一度でも経験すればヤミツキになります。
さぁ、アナタの次のプレゼンも「無敵のプレゼン」に。