糖質オフライフ

尿酸値と糖質オフ

今回は、尿酸値と糖質オフについて。

 

 

水野が糖質をオフった場合の尿酸値

 

まず、私自身の体験談から。

結論から。私は、糖質オフを開始して、尿酸値は上がりました。

 

水野が糖質オフったら、尿酸値は上がった

 

ずっと5台だった尿酸値が、半年で7まで上昇
しかし、また半年で5台へ低下しています。

多くの方も、一旦上がり、半年から1年の間に再び下がってくるパターンが多い経過です。

これは、代謝に切り替わりとともに尿酸値は一旦上昇し、代謝が安定してくると尿酸値も下降してくるのだと考えています。

私の場合は、痛風発作も起きず、結果として5台へ戻ったので、全く支障はありませんでした。

 

水野の場合、一旦7まで上がるも再び下がり、何の支障もなかった

 

 

 

尿酸値が高いと?

 

尿酸値は7を超えると痛風発作などがでるリスクが高い、と言われています。

では、尿酸値が7以上と高い場合、必ず痛風発作が起きるのでしょうか?

意外とそうではありません。

実際に尿酸値が12でも発作が起きない方もいれば、
尿酸値7をきった6.8などでも発作が起きる人もいます。

 

江部先生のブログ記事を見てみましょう。

以下、引用ラッシュです。

その江部先生の投稿のまとめ、ともいえる糖質オフ推進協会の「よくある質問」コーナーから。

 

〜以下、引用です〜

Q6. 尿酸値が上がってしまいました。痛風にならないか心配です。

糖質制限食を始めて、尿酸値が上がる人、不変の人、下がる人がいます。

痛風専門医の元鹿児島大学病院内科教授・納光弘先生によれば、尿酸を確実に上昇させるものは、

1. ストレス
2. 肥満
3. 大量の飲酒
4. 激しい運動
5. プリン体の摂りすぎ

だそうです。

 

従来、肉の摂りすぎやビールの飲み過ぎが尿酸値を上げるということが常識とされていたのですが、食事由来の尿酸は約100mgで、一日に生産される総量約700mgに比してかなり少なく、事よりストレスや肥満の方が、尿酸値への影響が多いことが分かってきています。

糖質摂取の有無とは無関係に、摂取エネルギー不足の時(断食時を含む)も尿酸値は急上昇します。これも大きなストレスと考えられます。

 

糖質制限開始後の尿酸値上昇については、3-12ヶ月程度で基準値に戻る場合が多いです。これまで痛風発作を起こしたことがない方はあまり心配せずに経過を見てみましょう。

 

また、下記をチェックしてみて下さい。

摂取エネルギーは不足していないか

・糖質制限食が精神的・肉体的にストレスになっていないか

・お酒を飲み過ぎていないか

・運動量は適切かどうか

・水分を積極的に摂取しているか

・プリン体を特に多く含む食品を食べ過ぎていないか

 

※プリン体が多い食品の例(200mg以上/100g)

干し椎茸、
レバー(牛・豚・鶏)、
カツオ、
マイワシ、
大正エビ、
オキアミ、
魚の干物(イワシ、アジ、サンマ、カツオブシ、ニボシ等)、
サプリメントの一部(DNA/RNA, ビール酵母、クロレラ)

 

他に、尿酸値を上昇させる薬剤もあります。

・サイアザイド系降圧利尿薬(フルイトランなど)
・ループ利尿薬(ラシックスなど)
・喘息の治療薬のテオフィリン(テオドールなど)
・結核治療薬のピラジナマイド(ピラジナミドなど)
・少量のアスピリン(小児用バファリンなど)

参考URL:

〜以上、引用でした(強調表示は水野による)〜

 

上記ページが総まとめ的な感じで分かりやすいと思います。

 

 

尿酸の腸からの排泄?

 

また江部先生のブログにはこんな感じの投稿もあります。

 

『激しい関節痛を起こす痛風の発症は、原因物質の尿酸を尿から出す機能だけでなく、腸から排出する機能が低下することも一因

 

『尿酸は3分の2が腎臓から、3分の1が腸から排出される』

 

以上の事が書いてあります。

 

尿酸は、腸からの排出もあります。

 

以下、江部先生の元ブログより引用です。。

 

〜以下、引用です〜

肥満がある人が糖質制限食で減量に成功したら、尿酸値が基準値になることは考えられます。

もともと尿酸値は正常だったのに、糖質制限食実践で高値となる人がいます。

一番多いのは、低カロリー過ぎた場合です。

糖質制限食開始後、急に尿酸値が上昇したときは、大多数の人が、摂取エネルギー不足でした。

 

2012年4月4日の毎日新聞の記事によれば、

『激しい関節痛を起こす痛風の発症は、原因物質の尿酸を尿から出す機能だけでなく、腸から排出する機能が低下することも一因』

とのことです。

『尿酸は3分の2が腎臓から、3分の1が腸から排出される』

とは、初めて知りました。

 

この腸からの排泄機能も、個人差に関係しているのでしょうね。

体内で尿酸をつくり過ぎるか、尿からの排泄が悪いため、高尿酸血症になると考えられてきましたが、これらに腸からの排泄障害も加わることとなりました。

あくまでも私見ですが、この腸からの尿酸排泄は、生活習慣やストレスの影響を一番受けやすいような気がしますね。

ただ、低カロリーすぎると、どんな内容の食事でも、尿酸値が上昇するので注意が必要です。

 

例えば断食(絶食)をすると、尿酸値は急激に上昇します。

断食前6mg/dlが、断食中は9~10mg/dlに上昇したりします。

さて糖質制限食を実践すれば、相対的に高タンパク・高脂質食となります。

 

一般に高タンパク食だと尿酸値が上昇するとされていますが、ことはそれほど単純ではありません。

例えば、江部康二は、2002年以来13年間、スーパー糖質制限食実践で130g~150g/日のタンパク質を摂取していて、かなりの高タンパク食です。

しかしながら、尿酸値はこの10年間、一貫して2.4~3.5mg/dl(3.4~7.0)程度と低い方です。

 

尿酸は体内の酸化ストレスに対抗する物質という説があります。

私はスーパー糖質オフ食で体内の酸化ストレスが少ないので、尿酸も少なくてすんでいるというポジティブな仮説もありかと考えています。

通常、糖質オフ食でいったん尿酸値が上昇した人も、摂取エネルギーが足りているならば、数ヶ月~1年で元の値に戻ることが多いので経過をみることが多いです。

 

ただ、過去痛風発作を起こしたことがある人は、内服も考慮する必要があります。

 

過去痛風発作を起こしたことがない場合は、尿酸8~9mg/dlとかでも、経過をみてよいと思います。

 

過去尿路結石のあった人や家系的に腎臓結石持の方々は、尿酸が高値となったときは、梅干しを食べるとか、わかめ・ほうれん草・大根・キャベツ・茄子・しいたけなど摂取で尿をアルカリに保って尿酸が結晶化しにくいようして、尿酸値が基準値にもどるのを待つのが安全と思います。

〜以上、引用でした(強調表示は水野による)〜

本当、江部先生、ありがとうございます。
長年、ブログ等を続けていらっしゃるのですぐ調べられます。

 

 

尿酸が高くでも痛風発作が起きない!?

さて、冒頭の記載に戻ります。

また実際に尿酸値が12でも発作が起きない方もいれば、
尿酸値7をきった6.8でも発作が起きる人もいます。

この違いは何でしょうか?

ガイドライン的には尿酸値で判断します。

この違いが説明できません。

そして、起こっている事から逆に考えれば、
尿酸は高いだけでは発作は起きない
という考えが導き出されます。

 

 

尿酸値が高いのに痛風発作が起きない時は?

 

では、尿酸値12で発作が起きない人はどんな状況でしょうか。

これは「炎症」が鍵です。

つまり、「炎症」が尿酸を結晶化させ痛風発作を起こす、という事です。

では、どうやって炎症を控えたら良いでしょうか?

端的に言うなら
「糖質」と「トランス脂肪酸」を避けましょう
という事です。

 

糖質とトランス脂肪酸を控えて、炎症を防ぐ

 

 

 

なぜ尿酸は体内にあるの?

 

 

また、「なぜ痛風発作を起こす尿酸が体内にあるのか?」という事を考えるのも面白い考察です。

尿酸が体内に「ゼロ」の人はいません。

多い、少ない、はありますが、必ず全人類の体内に尿酸は存在します。

なぜ尿酸は私達の体内にあるのでしょうか?

尿酸は実は、「抗酸化作用」がある事が分かっています。

 

 

尿酸には抗酸化作用がある。

 

 

よくペットボトルの緑茶に「ビタミンC」が入っています。

これは緑茶が酸素に触れて「酸化(=サビる)」のを防ぐためです。

ビタミンCは酸化を防いでくれます

 

 

人間はビタミンCを体内で作れない。

 

では、人体ではどうでしょうか?

人間はビタミンCを作り出せません

 

とするならば、酸化(=サビる)する一方でしょうか?

実際にはそうなっていません。

 

体内で酸化を防ぐ物質のひとつに「尿酸」があるのです。

尿酸が高い人は、自分の体が一生懸命に酸化(=サビる)するのを防いでくれているからかもしれません。

そうすると、不思議。

「尿酸、ありがとう!」って思ったり、思わなかったり。

 

以上、尿酸値と糖質オフについて、でした。

ABOUT ME
医師水野
医師水野
医師、アキバ水野クリニック院長。 2003年に医師免許取得(医籍登録)、2019年2月13日にアキバ水野クリニックを開設、院長となる。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 97単位に及ぶインスリンの自己注射を不要とするなど、2型糖尿病患者の脱インスリン率100%という実績を打ち出す。 糖質制限やインスリンを使わない治療法などの情報をブログ、Facebook、Twitterや、講演会などで精力的に発信。 現在は、がんに対するビタミン・ケトン療法も実践中。 著書は「薬に頼らず血糖値を下げる方法」「みるみるやせる・血糖値が下がる 最強の糖質制限ガイドブック」など。