今回は、ケトン体が増える時、について。
結論から書きますと、
「インスリンが血液中に少ない状態」
かつ
「脂質をしっかり摂取している」(または体脂肪として蓄えている)
場合に、血液中のケトン体は増えます。
例外としてインスリンが多くても、効いていない場合には、ケトン体は増えます。
インスリンが少なく、脂質があると、ケトン体は増える。
インスリンが多くても、インスリンが効いてない場合もケトン体は増える。
インスリンが…
インスリンが血液中に多くあり、作用している状態では、インスリンの作用によって血液中からケトン体は消えてしまいます。
インスリンを出さないためにはまずは食事です。
糖質を摂り、血糖値が上がればインスリンが分泌されます。
糖質を控えて、インスリンを減らすことがケトン体増加のための第1段階です。
糖質摂取を控えれば、血中インスリンが減り、ケトン体は増える
逆に糖質を摂取すると、ガツーンと減ります。
糖質摂取による減りっぷりは、凄くケトン体が2000から一気に300に減ったりします。
糖質を摂取すると桁違いにケトン体が減る!!
インスリンが出ていても効いてないい場合
ちなみに、最初に書いたように、インスリンが出まくっていても効いていない状態ではインスリンの作用がないのでケトン体が増えまくります。
これには、4パターンがあります。
<インスリンが効かない場合>
・内臓脂肪が多い場合
・インスリン抗体が陽性の場合
・インスリン受容体抗体が陽性の場合
・インスリン受容体に異常がある場合
内臓脂肪が多い場合は、「糖質を摂りまくった結果」として内臓脂肪が多い状態です。そして、現在も糖質を摂りまくっていれば、やはりインスリンの効きづらさを突破して、ケトン体は減ってしまいます。
次の3つ、「抗インスリン抗体が陽性」、「インスリン受容体抗体が陽性」、「インスリン受容体異常」の場合は、かなりインスリンが効きづらいのた通常です。この3つの場合、血糖値が高く、血中インスリンも非常に多いのに、ケトン体が高値となります。
通常の人はIRI値(血中インスリン値)が、10くらいなのに、これらの3つの方は、100以上になります。
脂質が…
で、ケトン体は脂質(と蛋白質)の代謝産物ですので、材料となる脂質(と蛋白質)がなければ作りようがありません。
ですので、
・脂質をしっかりと摂るか、
・または、食べなくてもお腹まわりなどに蓄えがある状態(体脂肪が多い状態)
という、どちらかの前提があって、初めてケトン体は増えます。
ですので、やせている方でケトン体が低い、という方は脂質不足である事がほとんどです。
バターであれば朝と夜に40〜60gづつ摂らないと、ケトン体高値がキープできない、なんていう事もよくあります。
以上、ケトン体が増える時について、でした。