ケトン体

使ったらケトン体は減るの?

今回は「ケトン体の消費と産生」について。

「ケトン体を使いまくったら減るのか?」

「ケトン体を作る能力はどうなのか?」

という疑問が湧く方もいるかもしれません。

 

 

ケトン体の消費量は分かってない

 

ケトン体の消費については、臨床の現場で、気軽にきちんと計測する方法が現在はありません

ですので、現在では、ケトン体の消費がどうなのか、あまりハッキリと分かっていません

という事で、考えるだけ考えてみましょう。

 

エネルギー産生というのは、エネルギー消費と常に表裏一体です。

表裏一体でない場合は、何かの病気がある場合です。

例えば甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されエネルギー消費だけが大きくなりどんどんやせていってしまいます。

こういう場合は病気があります。

 

健康な状態では、エネルギーの消費と産生は釣り合った状態となります。

つまり、いっぱいエネルギー消費する人は、いっぱいエネルギーを作り出しているのが通常、という事です。

糖質制限していて、活動的な方でも高ケトンな方はいます。

糖質制限していて、活動的でない方で低ケトンの方もいっぱいいます。

 

なのでケトン体を増やすには消費はあまり考慮する必要はなく、糖質摂取と糖新生をいかに抑えて、脂質をいかにしっかり摂るか、という点が大切です。

 

ケトン体を増やすには、糖質をオフして、脂質を多く摂る。

 

釣り合いが取れていない場合

 

甲状腺機能亢進症などの病気でなくても、釣り合いが取れていない場合もあります。

それは単純にエネルギー摂取量が少ない場合です。

 

その場合は、体重減りますので、分かりやすいですね。

体重でエネルギーの釣り合いを見ます。

 

体重がBMI20より減っていれば、タンパク質と脂質を増やした方がよい状況です。

 

 

タンパク質についいての戦略

糖質オフして、脂質をしっかり摂る。

では、タンパク質はどうでしょうか?

 

タンパク質を摂取した時も、インスリンは分泌されます。

つまり、タンパク質を大量に摂った時も、インスリンは多く分泌され、ケトン体は減ります。

 

内臓脂肪が多い方の場合は、少量のタンパク質摂取でもインスリンが大量に出る事が分かっています。

 

では、ケトン体をなるべく多く保つための、タンパク質の摂取方法はどうしたらよいでしょうか?

 

 

タンパク質を少量頻回に摂る

 

タンパク質摂取を少量頻回にする、というのが1つ。

「ブドウ糖5g相当」までなら、インスリンの追加分泌はあまり起きません。

この量に相当するタンパク質を少しづつ、何度も摂れば、「理論的には」最小限のインスリン分泌量で済みます。

 

そう、理論的には・・・。

その「ブドウ糖5g相当」のタンパク質は、どのぐらいかは人によってかなり差があります

インスリン抵抗性や、代謝の特性などによってかなり幅があります。

 

しかし、「ブドウ糖5g相当」のタンパク質はそれほど多い量ではないでしょう。

それをちょこちょこ時間をあけて1日中取り続けるのは、あまり現実的ではありません・・・。

 

 

1食にまとめてドカっと摂る。

 

この場合は、ドカっと食べた後には、ケトン体もドカっと減ります

しかし、その他の23時間程度はケトン体が増えます。

 

もし、空腹感が出るなら、純粋な脂質を摂ると良いでしょう。

 

しかし、この戦略も「条件が厳しく」、1回で1日分のタンパク質をドカっと摂れる人に限ります。

 

つまり、ステーキを2ポンド(600g)を一気に食べられる人、のような人に限ります

そうでないと、タンパク質不足になってしまいます。

 

私?私は2ポンドでもちょっと足りない時があります

 

以上、ケトン体の消費と産生について、でした。

ABOUT ME
医師水野
医師水野
医師、アキバ水野クリニック院長。 2003年に医師免許取得(医籍登録)、2019年2月13日にアキバ水野クリニックを開設、院長となる。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 97単位に及ぶインスリンの自己注射を不要とするなど、2型糖尿病患者の脱インスリン率100%という実績を打ち出す。 糖質制限やインスリンを使わない治療法などの情報をブログ、Facebook、Twitterや、講演会などで精力的に発信。 現在は、がんに対するビタミン・ケトン療法も実践中。 著書は「薬に頼らず血糖値を下げる方法」「みるみるやせる・血糖値が下がる 最強の糖質制限ガイドブック」など。