糖質オフな食べ物

消化に良いもの

今回は消化に良いもの、について。

「消化に良いもの」と聞いて何を思い浮かべますでしょうか?

 

今までは「お粥」「うどん」と思われてきました。

ですが、医師の間では常識になっていた事があります。

胃カメラで胃の中に残っているものは何でしょうか?
いわゆるコメ・メン・パン野菜です。

 

胃の中にずっと残るのは
主食(米・麺・パン)

野菜

 

朝食を取らずに胃カメラをする、そこで残っているのはコメ・メン・パンと野菜なのです。

大腸カメラ「うどん」がそのままの形で見えた、という症例も知っています。

 

つまり、コメ・メン・パンは消化に時間がかかるのです。

お粥もうどんも消化に良くないのです。

夏井先生のサイトにも投稿があります。「新しい創傷治癒、更新履歴」より。

肉、魚は5〜10分で胃から消え、コメやメンは1時間以上胃に残るという実験です。

このように蛋白質の方が消化が速やかです。

 

さらに胃内視鏡の時の画像も夏井先生のサイトにあります。

これは内科医ならよく経験することです。

 

炭水化物は胃で消化できません。

なぜなら、胃の中では炭水化物の消化酵素は出ないからです。
胃の中でコネコネされているだけです。

蛋白質は胃で消化できます

 

胃の中で蛋白質の消化酵素は出ます。

胃の「主細胞」という細胞から「ペプシノゲン」という蛋白質を消化する酵素が分泌されます。

 

炭水化物は消化に良くない

逆に、蛋白質は消化に良い、という事です。

胃もたれがする、胸焼けがする、という時は、コメ・メン・パンを控えましょう。

 

主食(米・麺・パン)は消化に良くない。
タンパク質(肉・卵・チーズ・魚)は消化に良い

 

 

糖反射

 

また糖反射というものがあり、
糖質の摂取をすると胃の蠕動運動が数分間、著しく弱くなります。

 

夏井先生のサイトに載っています。

 

 

上記のリンク先(のリンク先)より引用します。

順天堂大学総長、有山登先生の糖反射の研究です。

=====以下、引用(一部強調、行間あけ)=====

【糖が胃の中に入ると胃の活動が停止したりまた微弱になる】

(1)糖反射を起こす分量は、胃腸の浸透圧と同じ濃度(5.4%)以上の糖液で15cc以上の時である。

(2)20%ブドー糖液で一分間に5ccずつ、三分間与えて糖反射を起こさせた場合、胃のぜん動が微弱になった時間をはかると

敏感者 約7~10数分(その間5分間は全く停止)
中等度 約5分間
鈍感者 約3分間

この間は胃の正常な活動が妨げられることになる。

(3)濃い糖液は胃腸内で消化できるまでに薄められるのに一時間以上かかる。

=====以上、引用=====

 

元の論文は下記のものです。

基礎と臨牀 2(3)
糖攝取時の胃の運動「糖反射」に就いて / 有山登
論文のPDFファイル

 

この論文、なんと1949年のものです。

 

などと、ドヤ顔で書いておりますが、
夏井先生のサイトで取り上げられるまで、全く知りませんでした。
授業等でも聞いたことがありませんでした。
日々、是勉強です。

 

しかし、人体の巧妙さには驚くばかりです。

油モノを摂ると胃が、胸焼けが・・・

また油モノを摂ると、胃もたれや胸焼けがする、という場合も同様です。

同時に食べた、コメ・メン・パンが原因です。
むしろ、コメ・メン・パンを控えましょう。

 

一度、糖質の少ない揚げ物だけ食べてみると分かりやすいかもしれません。
それ単独なら、食べれば胃もたれや胸焼けはしにくいというのが実感できるかもしれません。

もちろん、他にも胃や腸の疾患から症状が出ている可能性もありますので、症状が強かったり続く場合は、医療機関を受診しましょう。

 

で、結局何が消化に良いの?

 

動物性蛋白質は比較的消化に良いです。
肉、卵、チーズ、魚です。

肉は油に拒否感がある場合は、
赤身の方が食べやすいかもしれません。

 

特に胃腸がやられている時、
卵関連が食べやすいです。
茶碗蒸しなどです。

 

夏などには温泉卵を冷やしたものなども食べやすいでしょう。

夏つながりで、暑い時期には冷しゃぶも良いでしょう。

 

大豆関連も食べやすいです。
冷奴、湯豆腐、湯葉などです。

 

さらにスープにすると食べやすいです。
煮込んじゃうという訳です。
卵スープ、野菜スープ、コンソメスープ、すまし汁、味噌汁、豚汁、おでんの大根・がんもどき・豆腐などです。
夏はスープを冷やして「冷製スープ」にすると摂りやすいでしょう。

 

チーズも通常のものが合わない方はクリームチーズというものがあります。
お試しあれ。
私がよく食べていたのは「kiri(キリ)」というクリームチーズです。

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スーパーでよく売っているので入手しやすいですね。
他にも、色々なチーズが売っているので、自分に合ったものを探すのも良いでしょう。

 

ヨーグルトも食べやすいです。
普通のヨーグルトがイマイチ合わないという方は、カスピ海ヨーグルトはどうでしょうか。
通常のヨーグルトよりも弾力があり、ラカントSなどで甘みをつければ酸味もあまり感じません。

 

飲むヨーグルトであれば、カゴメの「ラブレ」に低糖質のものがあります。糖質量は、1本2g程度です。
鉄分入りのものもあります。

 

また、お好きな方は、生クリームも良いでしょう。
大好きな方は直接飲めると思いますが、通常は何かに混ぜて摂取します。
ヨーグルトに生クリームを混ぜるのも美味しいです。

生クリームの横にホイップクリームが並んでいる事が多いですが、こちらは植物性のもので、動脈硬化を著名に促進する「トランス脂肪酸」が含まれていますので避けましょう。

 

かなり胃腸がやられている時は、上記のどれも厳しい場合もあります。
そういう場合は、季節の旬の果物を少量摂るのも良いでしょう。
私も胃腸風邪になった時に果物しか入らない、という時がありました。
そんな時もバナナは糖質が抜群に多いので避けましょう

 

以上、消化に良いものについて、でした。

ABOUT ME
医師水野
医師水野
医師、アキバ水野クリニック院長。 2003年に医師免許取得(医籍登録)、2019年2月13日にアキバ水野クリニックを開設、院長となる。 両親とも糖尿病家系だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 97単位に及ぶインスリンの自己注射を不要とするなど、2型糖尿病患者の脱インスリン率100%という実績を打ち出す。 糖質制限やインスリンを使わない治療法などの情報をブログ、Facebook、Twitterや、講演会などで精力的に発信。 現在は、がんに対するビタミン・ケトン療法も実践中。 著書は「薬に頼らず血糖値を下げる方法」「みるみるやせる・血糖値が下がる 最強の糖質制限ガイドブック」など。