外因性ケトンについて連続シリーズ、その1です。
ケトン体を増やすと健康に良い
というのは大分広まってきました。
宗田先生などのおかげですね。
さて、今回は自分の体内で作られるケトン体ではなく
外から
サプリメントなどで摂る
ケトン体について。
これ、(日本語で)ネットを調べても
全く情報が出てきません。
ギモンに思っても
普通は答えは分かりません。
という事で、3つのギモンにお答えするシリーズです。
今回のギモンはコレ。
<質問1>
外因性ケトン体の摂取で、
体内のミトコンドリアが増えますか?
<答え>
まず、ミトコンドリアの
数が増えるのと、
活性化するのとは違います。
外因性ケトン体を摂取して起こる(と期待される)事は、
ミトコンドリアの「活性化」です。
ミトコンドリアを増やす方法は
2つ。
・運動
・エネルギー制限
ただし、数はあっても、
不活性化していては意味がありません。
ミトコンドリアの活性化のためには
・適切なエネルギー(脂質・タンパク質)
・充分な鉄・ビタミン・ミネラル
・運動
です。
ただし、最重要なのは、
外因性ケトン体はいわば、「枝葉」です。
幹となるのは、「栄養」自体です。
日本人女性のほとんどが鉄不足です。
そこで、ケトン体だけ外から
摂っても意味はありません。
また、痩せすぎの方もしばしばみられ、
脂質、タンパク質も充分に必要です。
従来通りの食事をしている方は
ほとんどの人で各種ビタミンやミネラルの不足が
あり、こちらも不足したままでは
ケトン体だけ摂っても、
ミトコンドリアは働きません。
「基礎」部分の方が
ずっと大切です。
ちなみに、監修した本「糖質オフなのに〜」にも
この考え方は載せています。
我慢なし! 成功への近道! 糖質オフなのに満腹ダイエット
Amazon
|
「パラダイムシフト好き外科医」先生の「治療のピラミッド」
を元にした
「健康ピラミッド」
と言います。
この本、p53の図ですね。
ちなみに、この「健康ピラミッド」の詳細は
次回の土曜教室で取り上げる予定です。
(Facebookページのイベント)
そして、再度、記載します。
ケトン体はビタミンやミネラルと違って
体内で作り出せるものです。
そして、血中濃度は100や200ではなく
数千や1万にも達する程、作れます。
ですので、
外からケトン体を摂ってナンボ、ではなく、
体内でケトン体を
作り出せる状況を整える方が
ずっとずっと大切です。
土台を固めてこそ、
しっかりと立てます。
以上、ギモン1、でした。