外因性ケトンのギモン、シリーズの2つ目です。
質問2
外因性ケトンの摂取により、
血糖値は下がるか?
また、下がるなら「なぜ」下がるか?
答え
血糖値が下がる、というより
上がっていた分が
上がらなくなる可能性がある、
というのが正確な所です。
可能性、というのは
その人の体の状態次第だからです。
つまり、
外因性ケトン体を摂っても血糖値が下がる場合と、
下がらない場合があります。
生理学的に考えれば当たり前の事です。
ケトン体摂取によって血糖値が下がるのは、
糖新生によって
血糖が維持されている状態
の場合です。
その場合、細胞内のエネルギー不足から、
糖新生が起こり、血糖値が上がります。
ここに外からケトン体が入ってくれば、
ケトン体をエネルギーにすれば良いので、
糖新生は抑制されます。
やせている人(脂肪の蓄えがない状態)が、
食事をあまり摂らない状態だと、
この現象が起きやすいと言えます。
逆に、それ以外で血糖値を下げる、
という生理学的機序は、発見されていません。
ケトン体がインスリンのように
血糖値を積極的に下げる、
という仕組みはナイ(見つかっていない)
という事です。
まとめると、
作っていた糖を作らなくなるので、
その分だけ血糖着は上がらなくなる、
という事です。
積極的に下がる、というより、
上げている分がなくなる、という事です。
今ある血糖がどこかにいくわけではありません。
また、ギモン1の
外因性ケトンを摂るよりも
ケトン体を体内で作れるようにする事の方が
健康にとって大切
というのも再度、ご確認ください。
以上、ギモン2でした。