ケトン体

外因性ケトンのギモン4、ケトン体代謝活性化中に外因性ケトンを摂取。 その後に糖質摂取すると?

外因性ケトンに関するギモン、その4です。

 

 

 

シリーズ4作目です。

 

 

質問4

脂肪酸・ケトン体代謝が

活性化している状態で

外因性ケトンを摂取。

 

その後、今度は、

糖質を摂取したら

その糖質はどうなるか?

 

 

 

 

答え

 

「糖質酔い」のリスクとなります。

 

 

 

以下、解説していきます。

 

 

 

 

(1)過剰な期待をしない。

 

最初に何度も強調する事は、

外因性ケトンに

過剰な期待をしない事。

 

 

これを毎回書いていますが

最も大切な事はコレ

 

 

ビタミンやミネラルとの最大の違いはこの点。

 

体内で作り出せない

ビタミンやミネラルは

外から摂る

しかありません。

 

 

 

しかし、

ケトン体は代謝を正常化すれば

どれだけでも作り出せます。

 

 

そして、

ケトン体を体内で

作り出せる状況こそが「健康的」

です。

 

 

 

ケトン体を外から摂ってナンボ、

というのは

通常では全くお勧めしません。

 

 

 

もちろん、

癌などでどうしてもケトン体を上げたい、

という場合は、

外因性ケトンの活用も良いでしょう。

 

 

 

そして、このギモンも前提となる事が

まだまだ色々あり

前提を理解していないと

結論の意味がキチンと分かりません。

 

 

 

上記、答えの結論だけを見ても

ナニソレ状態の方が多い事でしょう。

 

 

 

まず、ケトン体を増やそうとしている人が

糖質を摂ることがどうなの?という話となります。

 

 

これまでに色々と書いていますように

糖質を摂ればインスリンが分泌され

ケトン体は新たに作られなくなります。

 

つまり、

高インスリン・低ケトンとなってしまいます。

 

 

健康にとっては、

真逆の

低インスリン・高ケトン

が良い状態です。

 

 

そして、インスリンによる作用は

かなり長時間持続してしまいます。

 

例えば、私の下がりっぷりは以前のブログに書いています。

 

 

糖質を1食、「従来の通り」摂るだけで

半日から1日くらいケトン体は下がりっぱなしです。

 

 

 

 

 

(2)外因性ケトンを摂る意味は?

 

前の「健康ピラミッド」の所でも書きましたが、

「考え方」が最重要です。

 

この部分が崩れていれば、

健康も土台から崩れます。

 

今回でいえば、

ケトン体代謝が活性化しているなら、

外因性ケトンをさらに摂る意味がナイ、

という事です。

 

 

体内でケトン体を沢山作り出せているのに

さらに外因性ケトンを摂る意味は全くありません。

 

 

その「ケトン体いっぱい作れる」状況を

キープする事に注力した方が良いでしょう。

 

端的に言えば

外因性ケトンを摂る分の労力などを

ビタミンやミネラルの補充にあてた方が良い、

という事です。

 

考え方が最重要、というのはこういう点です。

 

考え方がズレていれば、

その後の色々も全てズレていきます。

 

 

もちろん、上記の様に

癌や難治性てんかんなどのように

どんな場合でも「高ケトンを常に維持したい」

という時は、外因性ケトンの使用も選択肢に入ります。

 

 

 

 

 

 

(3)で、糖質は?

 

普通に、インスリンの作用で

体に
蓄えられます。

 

肝臓、筋肉、脂肪細胞などへ。

 

 

引っ張りに引っ張りましたが、

これが当初の質問の答えです。

 

 

ケトン体がいっぱいの状態で、

外因性ケトンを摂る。

 

結果、ケトン体はちょっと増えるでしょう。

 

逆いえば、それだけです。

 

ですので、

話をシンプルにすると

高ケトンの状態で糖質を摂る

という事になります。

 

 

これで引き起こされるのが

「糖質酔い」

と言われる状態です。

 

 

 

糖質を摂れば

血糖値が上がり

それが引き金となって

インスリンが分泌されます。

 

 

 

そして、インスリンによって

血糖値は2〜3時間程度で下がります。

 

 

さらに、同時にインスリンの超強力な作用によって

脂肪酸・ケトン体代謝は、超強力にブロックされます。

 

 

するとどうでしょう?

 

血糖値は下がる。

 

脂肪酸・ケトン体代謝はストップ。

 

こういう事態が起きます。

 

 

エネルギーとして使える

糖も脂質も減ってしまいます。

 

 

エネルギーが起きます。

 

 

これが糖質酔いです。

 

 

せっかくの高ケトンが台無し、

というものです。

 

私も強烈な糖質酔いを経験した事があります。

 

糖質オフを初めて3ヶ月。

ほとんど断糖くらいの勢いでした。

 

そこで久々にお祝い事で糖質をガッツリ摂取。

 

食べ始めから2時間くらい後。

 

頭痛、冷や汗、眠気が強烈に訪れました。

 

 

典型的な「糖質酔い」の症状です。

 

インスリンが

「遅れて」

「大量に」

出るため

反応性低血糖も合併して

こういう症状が出ます。

 

 

反応性低血糖については、コチラを。

 

 

 

ここまで酷いと

寝るのが一番です。

 

しらばく寝て、回復しました。

 

 

 

しっかりとした断糖をして

高ケトンの状態の後に、

大量に糖質を摂ると

この糖質酔いは起きやすくなります。

 

 

という事で、

摂った糖質自体は

普通の代謝と同じように

インスリンの作用で

体に蓄えられます。

 

 

以上、ギモン4でした。

 

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。