ケトン体

今さら訊けないケトン体の話

このブログでも何度も話題に挙げている

ケトン体。

 

その今さら訊けないケトン体について、

が今回のテーマ。

 

 

 

なお、みっちり聞きたい方はコチラ。

 

土曜教室、第3回「ケトン体」

 

 

 

 

さらに、詳しく知りたい方は

やはり宗田先生の本が最高です。

 

「選べる3冊」あります。

 

 

 

 

 

 

ネットで宗田先生の記事をチラっと読むならコチラ。

 

ダイエッター必読!ケトン体で体内エネルギーの大革命を起こせ

 

 

 

さらに

ケトン体が

増えるスイーツ

はコチラ。

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

では、まずは、基本中の基本、

ケトン体って何?!

という話から。

 

 

 

 

一言で言えば、

「アブラの代謝されたもの」

 

ただし、

一言で言い過ぎているので、

テストで書くと不正解扱いされます。

 

 

一部のアミノ酸からも作られるよ!とか

ツッコミが入ります。

 

このアミノ酸は「ケト原性アミノ酸」と呼ばれ

ロイシン、リシンなどがあります。

 

 

さて、

ケトン体と一口に言っても

その中身は3つあります。

 

 

 

アセト酢酸

 

3−ヒドロキシ酪酸

(βーヒドロキシ酪酸)

 

アセトン

 

この3つです。

 

 

上記、土曜教室のこのスライドです。

 

 

 

 

 

きちんと本物の分子モデルです。

 

アセト酢酸とアセトンは

割とシンプルな構造をしているのが

分かると思います。

 

 

このシンプルさがアダとなって

アセト酢酸は放っておくと

勝手にアセトンになってしまいます。

 

 

 

そして、アセトン

息(呼気)、汗、尿

などから勝手に揮発して

とんでいってしまいます。

 

 

 

という事で、

血液内にメインであるのは

3−ヒドロキシ酪酸

です。

 

血液中のケトン体の

7〜8割程度

この

3ーヒドロキシ酪酸

です。

 

 

 

 

では、このケトン体、

何が良いの?

というのが次に考える事。

 

 

 

 

ケトン体には、下記のような効果があります。

 

に効果が期待できる

 

炎症を抑える可能性がある

 

神経などの難病に効果が期待できる

 

認知症で認識機能の改善効果が期待できる

 

運動時のスタミナが増える

 

 

 

 

こういったメリットがあります。

 

 

それぞれについての詳細は

江部先生が書いてくれていますので

下記にリンクを貼っておきます。

 

 

<癌>

 

 

糖質制限食、ケトン食とガン治療。2015年10月。span>

2015年10月4日

 

 

肺癌患者におけるケトン食の有用性と安全性についての検討

2015年11月4日

 

 

スーパー糖質制限食〜ケトン食で、腫瘍マーカー低下

2014年1月11日

 

 

「アイオワ大学+NIH」共同研究、ケトン食、肺ガン、膵臓ガン

2013年12月26日

 

 

ケトン食でガンが消失。米CBNニュース。

2013年3月31日

 

 

こちらは東洋経済オンラインに載った江部先生解説の記事。

 

話題の「ケトン食でがんが消える」は本当か

 

 

<炎症>

 

 

ケトン体は炎症を抑制する(ネイチャー・メディスンの論文)

2015年12月16日

 

 

ケトン体は人体において極めて有用な物質です。

2016年7月12日

(酸化ストレス抑制、認知機能改善効果など)

 

 

ケトン体が酸化ストレスの抑制に寄与する

2013年2月12日

 

 

<難病>

 

 

成人てんかんにも、ケトン食が適応される時代に。

2014年10月24日

 

 

ケトン食で話せるようになった女の子

2013年8月21日

 

 

さまざまな神経疾患に応用されるケトン食、ケトン体の効能。

2013年3月12日

 

 

 

 

<認知機能>

 

中鎖脂肪酸を含むケトン食による高齢者の認知機能向上

2017年2月21日

 

 

 

 

<スタミナ>

 

ケトン食とスタミナ。

2017年3月13日

 

 

ケトン食で、オフロード自転車競技者の運動能力が向上

2014年7月16日

 

 

こちらは「HALLOM」に江部先生が書いた記事。

 

体脂肪燃焼させたいなら糖質制限で増えるケトン体!

 

 

 

<安全性>

 

あとは、

ケトン体は危険!

という時代遅れの情報も目にすると思いますので

ケトン体は安全

というリンクも貼っておきます。

(江部先生ブログへのリンクです)

 

 

 

ケトン体の有用性と安全性に関する考察。

2017年3月12日

 

 

生理的ケトン体上昇は安全、ケトン体は人類の日常的なエネルギー源

2014年3月29日

日経トレンディネットの2014年3月13日

「炭水化物って、本当に悪者なの?」

に対する記事です。

 

 

宗田先生ポスター発表。ケトン体は安全。日本病態栄養学会。

2015年1月13日

 

 

胎児新生児のケトン体は高値であり、危険なものではない!

2015年1月2日

 

 

乳幼児の糖質制限。ケトン食のこと。

2014年12月22日

 

 

胎児、新生児のケトン体は、今の基準値より高値が当たり前。

2014年8月12日

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-en
try-3065.html

 

 

ケトン体、ケトアシドーシス、生理的ケトーシスなどについて。

2014年9月2日

 

 

 

<病的状態>

 

当然ならが病的にケトン体が上昇する場合もあります。

 

インスリン作用が欠落している病理的ケトアシドーシスは危険

2014年2月5日

 

 

 

 

 

<エネルギー源>

 

また、

脳はケトン体も使える

というのは基本中の基本ですね。

 

赤血球と脳のエネルギー源、ブドウ糖とケトン体。

2016年9月14日

 

 

ケトン体は人類の日常的な主要なエネルギー源。

2015年8月30日

 

 

ケトン体は脳のエネルギー源。ケトン体は安全。

2015年8月16日

 

 

脳はケトン体をエネルギー源にできるのに、何故低血糖発作になる

2015年4月9日

脳はケトン体をエネルギー源とします。

2014年2月3日

女子栄養大学の香川靖雄先生の

「栄養と料理」2014年1月号の記事への反論です。

 

 

一見信頼できるサイトの、間違った記載について。脳、ケトン体。

2013年2月13日

 

 

 

 

 

<ケトン臭>

 

 

ケトン体については臭いも話題になります。

 

このブログでも取り上げています。

 

糖質オフで匂いがする?!ケトン臭について

 

 

 

江部先生のブログにも当然、記事があります。

 

糖質制限食とケトン臭(アセトン臭)

2015年1月23日

 

 

 

以上、今さら訊けないケトン体の話、でした。

 

 

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。