今回は糖質オフ初期の「ケトン臭」について。
ケトン臭って何?
「糖質まみれ」な状態から「糖質オフ」な生活に切り替えると、一時的に体臭がすることがあります。
これを「ケトン臭」や「アセトン臭」といいます。
脂質を代謝して出来る「ケトン体」の一部が、体外に漏れている状態です。
ケトン体には3種類あります。
<3種類のケトン体>
・アセトン
・アセト酢酸
・β-ヒドロキシ酪酸(3-ヒドロキシ酪酸)
このうちの「アセトン」は大変揮発しやすく、
・吐く息
・汗
・尿
に排泄され、この「ケトン臭」の元となります。
その匂いは、「甘酸っぱい匂い」で「果物(りんごや柿)が腐ったような匂い」とも言われます。
ケトン臭がしている時に言える事
糖質オフしてケトン臭がする場合は2つの事が言えます。
1.糖質オフする以前は、とっても糖質過多だった
2.今は糖質オフがしっかりできている
という事で、ケトン臭がした場合、むしろ「現在はしっかり糖質オフができている」という証拠です。
ですので、「今の食事方法は合ってるんだ!」自信をお持ち下さい。
ケトン臭はしばらくすれば、消えていきます。
ケトン臭はギアチェンジ時の排気ガス
そしてこのケトン臭は一時的なものです。
車は発車する時や、ギアを切り替えるとガソリンの「不完全燃焼」が起きて排気ガスが多く排出されます。
体内でも「ケトン体」が不完全燃焼を起こしているため、「アセトン」が溢れて出てきてしまっています。
ギアチェンジ時の排気ガスと同じ状態です。
「糖質オフ」すると体の代謝のギアが「糖代謝」から「脂質代謝」に切り替わります。
この切り替わる際に、脂質の方で不完全燃焼のように一時的に脂質がうまく使えない状態となり使いきれない分のケトン体(アセトン)が体外に排出されます。
しばらくすると脂質がうまく使えるようになり、ケトン体もきちんと使える状態となりケトン臭は消えます。
どのくらいの期間か、というと人によって異なりますが、およそ1週間から1ヶ月くらいです。
もちろん全然ケトン臭がしない人もいます。
食事方法が合っているというサインではあるものの匂いは何とかしたい、という事も多いかと思います。
では、どうしたら良いでしょうか?
ケトン臭への対策
このケトン臭をしないようにする方法は2つあります。
1.水をいっぱい飲む
水をいっぱい飲んで尿中に出します。
尿にたくさんケトン体を出す事で、匂いの元となる汗や呼気からの排泄を減らせます。
2.段階的な糖質オフ
段階的に糖質オフしてギアチェンジの不完全燃焼を減らす方法です。
小さなギアチェンジの方が不完全燃焼は少なくて済みます。
以上、ケトン臭について、でした。