今回は、
癌の場合、
高ケトンなら
高血糖でも良いか?
という事について。
結論から書くと
いかに高ケトンでも
高血糖なら
癌は増えます。
といっても
通常は高血糖ならば
インスリンが分泌され
ケトンは少なくなります。
インスリンが分泌されづらい
または分泌されない方や、
抗インスリン抗体があり
インスリンが沢山あっても効果が大幅に減っている場合などは
高血糖なのに高ケトンという状態があります。
血糖が増えるのを避けるために
癌治療中は
いかに糖質を摂取しないか、
いかに糖新生を起こさないか、
が鍵となります。
糖新生というのは
蛋白質からブドウ糖を作る代謝経路です。
糖新生が起こる条件は
・エネルギー不足(脂質・糖質不足)
・過剰な蛋白質摂取
の2つ。
1.エネルギー不足を防ぐ
エネルギー不足があると
糖新生が起きます。
つまり、蛋白質から血糖が作られてしまいます。
エネルギー不足に陥らないために
脂質はしっかり摂る必要があります。
2.過剰な蛋白質摂取を防ぐ
蛋白質は必要十分量が理想です。
多すぎると、これもやはり
余った分が糖新生に回り、
血糖になってしまいます。
ただし、必要十分量の蛋白質の量を
正確に調べる・計算する方法は
現在の所、ありません。
エネルギー消費、
個人の代謝の状況などによって
かなり変動するためです。
以上、癌の高ケトン・高血糖について、でした。