糖質いっぱい点滴は
血糖値が上がったり
インスリンが分泌されたり、
でリスクがある事はこのブログをお読みの
皆さんもご存知の事ですね。
しかし、一方で、糖質ゼロの点滴も
大変危険な場合がある事も
知っておいた方が良いでしょう。
2つの場合があります。
「肝障害例」
と
「体脂肪の少ない高齢者」
「肝障害例」
や
「体脂肪の少ない高齢者」
は、
禁食(食事の経口摂取ナシ)で糖質ゼロ点滴のみだと、
なんと
アミノ酸製剤と
脂肪製剤と
ビタミンをしっかり入れていても、
「重度の低血糖」
になり得ます。
20や30などのかなりの低血糖になります。
肝機能が落ちていると
「糖新生」の機能も落ちているので
血糖値が下がった時に
血糖を作れず、どんどん下がってしまいます。
いくらケトン体があれば多少の低血糖は大丈夫
といっても、大丈夫ではない位の
低血糖となってしまいます。
そして、ケトン体を作るのも
肝臓です。
肝機能の低下があると
ケトン体も増えないので
低血糖かつ低ケトンという危険な状態になります。
高齢者は元々、肝臓の機能が落ちている場合が多いです。
さらに痩せていると
体脂肪の蓄えもないので
ケトン体も作れません。
このため、こちらの場合も
低血糖かつ低ケトンという
非常に危険な状態となります。
当然、この場合は致命的になりますので
血糖値をチェックする必要があります。
低血糖が著しければ
ブドウ糖の点滴が必要となります。
食事を摂れる状態ならば
ここまでの事はあまり起きませんが
食事もできない状態で
点滴のみだと
糖質ゼロ点滴も危険な場合があります。
1種類で万能の食事がないように
1種類で万能な点滴もありません。
体質や状態に合わせた点滴が必要です。
以上、糖質ゼロ点滴が危険な場合、についてでした。