コレステロールや動脈硬化

コレステロールの誤解の理由、疑似相関の話。

前回の

「コレステロールの冤罪(えんざい)」

動脈硬化の因果関係、コレステロールの冤罪(えんざい)

の続編。

 

 

なぜ、消防士のよう

「血管壁の傷を治している」コレステロールが、

放火犯のように扱われるのか?

 

 

それにはもう1つ理由がある。

 

それが

疑似相関

というもの。

 

 

 

疑似相関とは、

直接的には全く関係ない2つを調べると

相関関係があるように見える、というもの。

 

 

 

例えば、

 「アイスの売上が高くなると、プールで溺れる人が増える」

コレである。

 

 

 

「体が冷えるから溺れるのかな?」

とか 理由までつけ始めるのが人間の思考である。

 

 

 

実際は

「夏だから」アイスの売上が高くなる。

「夏だから」プールに行く。

 

結果的に行く人が多いので溺れる人も増える。

 

というのが本当のところ。

 

つまり、「夏」とか「気温が上がる」というのが本来の原因。

 

 

別の原因があるのに

「アイスで溺れる」 とか考えてしまう。

 

統計の典型的誤解釈。

 

 

 

動脈硬化では

まさに疑似相関による誤解が生まれている。

 

 

高いLDLの人を調べたら

血管が詰まる傾向があった。(相関関係)

 

だから、

高いLDLによって、血管がつまる。

(相関関係からの誤解=疑似相関)

 

 

真の因果関係は下記のようになっている。

 

 

 

そう、

「体の酸化」

こそが、動脈硬化の原因。

 

そして、

体が酸化するから、

それを治そうとして

肝臓でLDLコレステロールが作られる。

 

 

原因は

「体の酸化」

である。

 

 

これをどうにかしなければ、

抗血栓薬を飲んだり、

LDL降下薬を飲んでも、

動脈硬化自体は1ミリも良くならない。

 

 

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。