コレステロールや動脈硬化

血管壁のコレステロール(プラーク)は血管の傷を治している

動脈硬化とは

血管の硬さが増えたり、

壁の厚みが増えたり、

プラークがくっついている状態などを指す。

 

プラークは動脈硬化自体を表し、

犯人扱いされているのは

お話した通り。

 

しかし、実際は

「原因(放火犯)」

ではなく

「結果(消防士)」

である事はお話した。

 

 

さらに無理矢理に例えるなら

火事があちこちで起こり

火の勢いがひどすぎて

消防車で道路が埋まってしまうのが

「プラークで血管が詰まる」

といった状態か。

 

 

実際には

血管の壁にくっついて

血管の壁の傷を治している

のがコレステロール。

 

 

単に血管を塞いでいるわけではない。

 

 

 

この血管の壁にくっついているコレステロールを 

血管の壁にくっつくカサブタ」

とよく説明している。 

 

 

そう、この血管の壁にくっついているコレステロールは、 

血管の傷を治そうとしてくれている。 

まさに火を消そうとしている消防士のようなもの。

 

実際に血管の壁の傷が治ると、

このくっついてるコレステロールは消える。 

 

この血管の壁のコレステロールは、

頸動脈の部分では超音波で見ると実際に確かめられる。

消えたり移動したり増えたりする。

 

 

この血管の壁のコレステロール。 

消えた場合は、

血管の傷が無事に治った場合。

 

 

移動したのは、傷が治ったのに、

新しい場所に傷ができてそれを治そうとしている場合。

 

 

増えた場合は、

血管の壁の傷が増えた場合。

 

 

次はこの「血管壁の傷」について書いていく。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。