「肥満は栄養失調」の流れの
満腹ホルモン「レプチン」のお話、続き。
「脂肪細胞から分泌されるなら、肥満だったら超分泌されてんじゃん?」
「したら、痩せるじゃん?」
「痩せてないじゃん?」
の流れが、前回。
そう、ここまでの説明を見たら
「肥満ならレプチンいっぱいで痩せる」
と思う事だろう。
しかし、そこが人体の精妙さ。
肥満では「異常」が起きている。
まぁ、異常というか調節みたいな。
肥満の人で異常になっているのは
「レプチン」の受け取り先。
つまり、レプチンの「受容体」がどうにかなっちゃってる感じ。
確かに、
体脂肪が多いほど、脂肪細胞からレプチンが分泌され、
実際に血液中のレプチンは増える事が判明している。
しかし、体脂肪が多い場合、
その受取先、
「レプチンの受容体」の反応性が
低下
してしまっている事が分かっている。
そう、
肥満があると、
せっかくレプチンいっぱいでも
効き目が減ってしまっているのである。
つまり
「肥満があると満腹感を感じづらい」
という事である。
何という事でしょう!
太っているのに、さらに食べてしまいやすいのです!
劇的アフター。
あの若かりし頃の体重は・・・。
さらに続報があります。
痩せるとレプチン受容体の反応性低下は、元に戻ります。
だがしかしっ・・・。
次回は、この続きを書きます。
戻るのにっ・・・?!