肥満は栄養失調

満腹ホルモンいっぱいなのに痩せてないよ?

「肥満は栄養失調」の流れの

満腹ホルモン「レプチン」のお話、続き。

 

 

「脂肪細胞から分泌されるなら、肥満だったら超分泌されてんじゃん?」

「したら、痩せるじゃん?」

「痩せてないじゃん?」

の流れが、前回。

 

 

そう、ここまでの説明を見たら

「肥満ならレプチンいっぱいで痩せる」

と思う事だろう。

 

しかし、そこが人体の精妙さ。

 

肥満では「異常」が起きている。

まぁ、異常というか調節みたいな。

 

 

 

 

肥満の人で異常になっているのは

「レプチン」の受け取り先

 

つまり、レプチンの「受容体」がどうにかなっちゃってる感じ。

 

 

確かに、

体脂肪が多いほど、脂肪細胞からレプチンが分泌され、

実際に血液中のレプチンは増える事が判明している。

 

 

 

しかし、体脂肪が多い場合、

その受取先、

「レプチンの受容体」の反応性が

低下

してしまっている事が分かっている。

 

 

 

そう、

肥満があると、

せっかくレプチンいっぱいでも

効き目が減ってしまっているのである。

 

 

 

 

つまり

「肥満があると満腹感を感じづらい」 

という事である。

 

 

 

何という事でしょう!

 

 

太っているのに、さらに食べてしまいやすいのです!

 

劇的アフター。

 

あの若かりし頃の体重は・・・。

 

 

 

 

さらに続報があります。

 

痩せるとレプチン受容体の反応性低下は、元に戻ります。

 

だがしかしっ・・・。

 

 

 

次回は、この続きを書きます。

 

 

戻るのにっ・・・?!

 

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。