公開サロン記事

なぜ「痩せない」のか、勘違いあるある、2つ

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アナタは、なぜ「痩せない」のか?

 

何度も書いている、このテーマ。

今回は、「勘違い、あるある」を2つ、提示します

 

痩せない勘違い”あるある”2つが、今回のテーマ。

 

なお、このお話が対象としているのは、「BMI 25以上の場合」です。

BMI 20をガッツリと切ってるのに「痩せない」とか言っているケースは対象とはしていません。

BMI 20より少ない場合には、それ以上に痩せるのは不健康です。推奨していません

そして、BMI20未満の場合は、今回の話題は当て嵌まりませんし、当て嵌めてはいけません。

このテーマを書くと、毎回必ず、「既に痩せている系」の方が誤読と誤解をするので、最初に明記しておきます。

このお話は、「BMI 25以上の場合」です

では、「勘違い、あるある」、2つを。

 

今回の話は、BMI 25以上の場合。

 

 

勘違い1

 

勘違い1「お腹が空いたらすぐ食べる。満腹まで食べる。それが自然で当たり前。」

 

当たり前?いいえ、違います。

数百万年におよぶ人類の歴史上、「お腹が空いたらすぐ食べる、満腹まで食べる」。

そんな状態は、殆どありませんでした。

むしろ、それは非常に不自然です。

自然「空腹が当たり前。それが自然。」

 

 

 

勘違い2

 

勘違い2「何か(痩せそうな事を)したら、その分、食べる。それが自然で当たり前。」

 

当たり前?
いいえ、違います。

数百万年におよぶ人類の歴史上、
「運動したら、その分、食べる」
「何か我慢したり頑張ったら、その分、食べる」
そんな状態は、殆どありませんでした。

むしろ、それは非常に不自然です。

自然「何かしても、その分、食べられないのが自然」

 

 

 

むしろ不自然

 

「痩せない」と言ってる人の殆どが上記のような勘違いをしています。

「お腹が空いたから、すぐ食べる」というのは、むしろ非常に不自然なんです。

「空腹が当たり前」
「むしろ、食べ過ぎるから却ってお腹が空く」
これを気に留めておきましょう。

 

 

 

食べないでいると、お腹は空かなくなる

 

食べないで数時間経つと(通常は4〜5時間以上)、BMI25以上の身体では、その身に有り余る「体脂肪」が分解されてきます

そうです、食べずに時間が経つだけで、あの「体脂肪」の分解され始めます

やりました!

すると、分解されて出来た「脂肪酸」や「ケトン体」が、空腹感を抑えてくれます

「断食」していると空腹を感じなくなるのは、この「脂肪酸」と「ケトン体」の作用によります。

つまり・・・

「食べないでいると、お腹が空かなくなる」という事です。

 

「痩せない」という場合、必ず食べ過ぎています。

「食べてないのに痩せない」という方を百人以上、診てきました。

食事内容を訊くと、必ず食べ過ぎていました。
「空腹が当たり前」
これに慣れましょう。

 

空腹が当たり前。

 

 

 

タンパク質は必須!

 

もちろん、タンパク質は摂りましょう。
健康に生きていくのに、タンパク質は欠かせません。

そして、肥満の時点で、ほぼ確実にタンパク質不足です。
有り余る体脂肪は、今まで摂ってきた糖質の成れの果てです。
ですが、タンパク質は不足しているのです。

摂り過ぎたのは糖質。
その結果、有り余っているのは体脂肪。
不足しているのはタンパク質。

タンパク質を、摂りましょう。
健康に生きていくのに、タンパク質は欠かせません。

 

摂り過ぎたのは糖質。
その結果、有り余っているのは体脂肪。
不足しているのはタンパク質。

 

 

 

脂質は?

 

「食べ物で」、タンパク質を摂っていれば、脂質も一緒に摂れています。
「食べ物で」というのが、ポイントです。

何も食べずに何週間も、何ヶ月もプロテインだけ、などはやめましょう。(数日程度は大丈夫です)

プロテインは脂質がほぼゼロです。
生きるのに必要な必須脂肪酸も、ほぼゼロです

プロテインのみの生活を続ければ続けるほど、必須脂肪酸が欠乏していきます。
最終的には、死んでしまいます。

タンパク質を摂りましょう。
あとは、食べない時間を長くしましょう。
空腹に慣れましょう。
我慢するのではなく、「空腹こそが当たり前」。
そうなれば、体重は次第に適正体重になっていきます。

 

プロテインは脂質がほぼゼロ。生きるのに必要な「必須脂肪酸」も、ほぼゼロ。

 

 

慣れる!

 

「空腹に慣れる」
「空腹こそが当たり前」

これを、よく覚えておきましょう。

 

「お腹が空いたらすぐ食べる」
「何かしたら、その分、食べる」

どちらも、非常に不自然です。

 

「空腹に慣れる」
「空腹こそが当たり前」

これを、よく覚えておきましょう。

 

未だにカロリーなどという、「時代遅れのポンコツ理論」を信じている場合ではありません。

「空腹に慣れる」
「空腹こそが当たり前」

これを、よく覚えておきましょう。

 

 

 

我慢ではなく、慣れる

 

我慢をせず、むしろそれが、それこそが当たり前。
そうなれば、痩せていきます。

痩せるには、我慢は大敵です。
我慢すると、必ず反動が来ます。
必ず、です。
確率100%です。
遅かれ早かれ、必ず反動が来ます。

 

我慢すると、100%、反動が来る。

 

「糖質オフで痩せた!だけどリバウンドした!」というのは、よくある話です。
何人も何人も、そういった人を診てきました。

そのリバウンドは、ひとえに「我慢」したからです。

我慢をして糖質オフすると、必ずリバウンドします。
それが、人間の心理の真理です。
我慢は必ず反動が来ます。
必ず、です。

 

糖質オフが続かず、リバウンドするのは「我慢」したから。

 

空腹を「当たり前」にしてしまいましょう。
そういう状態に慣れましょう。
「当たり前」になれば、我慢せずに続きます。

 

「空腹が当たり前」

「空腹が楽しい」

「空腹が愛おしい」

「空腹が待ち遠しい」

「空腹でワクワクする」

「空腹じゃなくするなんて、とんでもない!」

なんでもいいです。

 

「空腹に慣れる」
「空腹こそが当たり前」

これを、よく覚えておきましょう。

 

 

 

空腹は最高のスパイス

 

非常に陳腐な言い回しですが、空腹は最高のスパイス。
これは至言です。

いつも空腹だからこそ、美味しく食べられます。
いつも空腹だからこそ、食べたものが無駄にならず、効率よく消化・吸収されます。
いつも空腹だからこそ、味わって食べる気になります。
いつも空腹だからこそ、食べられる事の有り難さを感じます。
いつも空腹だからこそ・・・。

 

かの、スティーブ・ジョブズもこう言っています。

「Stay hungry, Stay foolish.」

まぁ、これは「ハングリー精神」的な話なので、実際に「空腹であれ」という事ではありませんが。(←ジョブズの名言を出したかっただけ)

一方で、常に小腹を満たし、満腹かそれ以上に食べまくるのは、「ハングリー精神」ではありません。

心も身体もハングリーであれ。

 

皆さんも、「最高のスパイス」をかけて、美味しく食べてみませんか?

 

以上、アナタはなぜ痩せないのか?でした。

 

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ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。