この記事は、有料オンラインサロン過去記事(シーズン1~3)の公開版です。
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ガイド34:末端の冷え(順次、公開)
末端の冷え1-なぜ冷えるのか?漢方は? (S3)
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末端の冷え2-ツッコミ第一弾 (S3)
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末端の冷え3-ツッコミ第二弾 (S3)
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末端の冷え4-筋トレの部位は?(S3)
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末端の冷え5-実は病気だった?!(S3)
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末端の冷え6-レイノー って?(S3)(シリーズ完結)
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末端の冷え1-なぜ冷えるのか?漢方は?
「末端の冷え」を感じる人は、平熱も低かったり、血圧が低かったり、疲れやすかったり、頭痛持ちだったり、します。
とはいえ、これらが全部が当てはまる、というのは稀です。
もちろん、重症例はこれら全部が、あてはまります。
多くの人は、「末端の冷え」ともう1つくらいの事が多いでしょう。
まだまだ重症じゃないという事です。
とはいえ、症状が既に出てしまっているので、全くの軽症という訳ではありません。
中等症です。
さて、「末端の冷え」が起きる前提が、「代謝が落ちている」という事です。
これは「平熱が低い」と同じ状態であり、原因も同じです。
という事で、本記事と併せて、「平熱が低い」の記事もご覧ください。
代謝に関する異常や、代謝に必要な栄養(タンパク質、ビタミン、ミネラル)が不足しているのです。
生理的な反応で手足が冷える?
私達の身体は、熱が足りない時には、体幹部に熱を集めるように出来ています。
このため熱が充分に作り出せない時や、環境が寒い場合などには、体幹部に熱を集めます。
具体的には、手足の血管をギュっと締めて、血流をワザと低下させ、手足の温度を下げて犠牲にします。
凍傷で手先や足先から腐るのも、このような反応によります。
体幹部が冷えたら、即、死が迫ります。
このため、手足を犠牲にしてでも、命をながらえようとする反応です。
生き死にに関わる程の寒さでは無くても、こういった反応は起きます。
つまり、寒いから手足の血流を落として、体幹部の体温を守る、という反応が起きます。
これは「生理的な反応」「正常な反応」なので、服やエアコンなどで暖かくするのが対策です。
また体幹部だけでも温めておけば、手足の冷えを抑える事が出来るかもしれません。
ただし、代謝が低下していなければ、寒い環境の中でも熱を充分に作る事が出来ます。
その場合には、寒くても、末端も冷えない状況になり得ます。
そういった意味では「平熱」シリーズの内容も大いに関係があります。
主な原因
それ以外に「末端の冷え」には要因があります。
「代謝の低下」もあわせてまとめると、以下のようになります。
(1)代謝の低下
(2)筋肉量の減少
(3)血流の減少
(1)代謝の低下
代謝の低下を防ぐには、栄養を充分に摂る事です。
つまり、「代謝の低下」への対策は、高タンパク、ビタミン・ミネラルの摂取です。
ビタミンはA以外。つまり、B群、C、D、E、Kの全てが必要です。
ミネラルは、マグネシウムと亜鉛が特に不足しがちです。
また、ミッチリ書いた「平熱シリーズ」に、激しく詳しく書いています。
(2)筋肉量の減少
筋肉は熱を作る臓器、ということも「平熱シリーズ」でミッチリと説明した通りです。
その筋肉が減れば、作られる熱も減るので、その分、末端(も体幹部も)冷える事になります。
この対策は、高タンパクと筋トレです。
筋肉を増やす間は、体重の2〜3倍のタンパク質量を摂るのが理想的です。
タンパク質量は、例によってプロテインスコアで計算して下さい。
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なお、有酸素運動は運動時には冷えが改善します。
が、皆さんもご存知のように暫く経つとまた冷えてきます。
冷え対策としては、有酸素運動は、あくまで一時的な効果です。
(3)血流の減少
血液によって栄養が運ばれて、その栄養で代謝し、熱を作ります。
このため、血流が低下すると、細胞へ届く栄養も不足し、熱も作れなくなりがちです。
この対策は「動脈硬化対策」と、血流アップ対策です。
血流アップには、ナイアシン、ビタミンE、オメガ3(DHA・EPA)が有効です。
ナイアシンは、「素のナイアシン」または「フラッシュフリー・ナイアシン」を1日に3000mg。
ナイアシンが「冷え対策」としては最強です。
ナイアシンを摂取して、1〜2時間でポカポカしてきます。
ただし、ナイアシンアミドは末端を温める効果はゼロか、ほぼゼロです。
「素のナイアシン」または「フラッシュフリー・ナイアシン」が効きます。
また、「素のナイアシン」は持続力がありません。
1日分をまとめて飲むと、血管の拡張効果・血流アップ効果が数時間で切れます。
このため、なるべく回数を分けて飲んだ方が1日間、効果を保てます。
最も手厚くするなら、1〜2時間毎に飲むなどをすると効果を高いまま持続できます。
逆に、「フラッシュフリー・ナイアシン」は、持続性があります。
めんどい場合には、フラッシュフリーの方がいいでしょう。
ビタミンEは、D-α-トコフェロールで1日400IU〜3,000IU。
オメガ3は、「DHA+EPA」の量で、1日に1,000〜3,000mg。
ただし、脂質に占めるオメガ3の割合が8割以上のものを。
純度の低いタイプは、他の脂質がDHAやEPAの吸収を邪魔してしまい、血中濃度が上がりません。
ツムラ的には?
漢方薬で有名なツムラ。
ツムラのサイトの「手足の冷え」の部分を、「添削(てんさく)」してみましょう。
「手足の先まで血液が循環しないことから、手足に冷えを感じるタイプ。10~20代女性に最も多く、疲労や無理なダイエットが背景にある可能性があります。」
↓
若い女性に多いのは「循環低下」ではなく、タンパク質&鉄不足による「熱生産の低下」が原因です。いきなり間違っていますね。
「しもやけや立ちくらみ、ニキビ、月経トラブルが起こりがちです。筋肉量も低下しています。」
↓
この部分は他にある症状を挙げているだけなので、流石に間違ってはいません。皮膚トラブルは糖質過多、タンパク質&ビタミンC不足によるコラーゲンの劣化などによります。月経トラブルは、やはりタンパク質&鉄不足や低体重によります。筋肉量低下は、タンパク質不足です。
「生活習慣の改善ポイント
●ウォーキングや筋トレを頑張る」
↓
これは最終的には間違いではありませんが、先に「タンパク質不足」を解消しておく必要があります。タンパク質不足のまま運動をすれば、タンパク質不足が進行して、かえって不健康になります。肝心な部分(タンパク質不足の解消が先)が、ゴッソリと抜けていますね。
「●湯船につかる。足湯や手浴もおすすめ」
↓
平熱シリーズの記事でも書いたように、「あくまで一過性」の対策です。症状が酷い時のその場の対策です。
「●夜更かしはしないようにする」
↓
これは全く関係ありません。大間違いです。「睡眠」の記事をご覧ください。まとまった睡眠は最短で1日30分で大丈夫です。「短眠」でも、代謝は落ちませんし、血流も落ちません。
「●スマホで目を酷使しないよう注意」
↓
これも「手足の冷え」とは全く関係ありません。大間違いです。なお、目については世界一の眼科外科の深作秀春 大先生の著書をご覧ください。
「●プルーン、ナツメ、クコの実などのドライフルーツ、黒豆、黒ゴマ、ひじきなどの黒い食材がおすすめ」
↓
東洋医学的な「身体をあたためる食べ物」ですが、これも「平熱シリーズ」の記事で書いたように、効果ありません。
「<漢方薬>
●足腰の冷え症に「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」
●「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキ シギャク カゴ シュユ ショウキョウトウ)」
など」
↓
漢方薬のツムラなので「効果がある」漢方についても書かれています。漢方薬のチョイスについては安心のオススメです。ただし、これらの漢方も「平熱シリーズ」の記事で書いたように、あくまで「飲んでいる間だけ」の効果しかありません。根本的な代謝の改善には「栄養」が必要です。なので、漢方は「栄養が改善してくるまでの症状対策」として一時的に使う感じがオススメです。
足が物理的に冷えるよね!
足は床に接しているため、床が冷たいと直接的に熱を奪われまくります。
ナイアシンを飲んでいても、足だけは熱を直接持っていかれて冷える、という事はあり得ます。
寒い冬場は、厚手の靴下やスリッパなどは「栄養で対策」していても必要でしょう。
私も使っています。
また連続して座っている場合には、膝掛けも必要になるかもしれません。
しかし、むしろ座っているより、スタンディング・デスクなどを使って立っている方がオススメです。最近は通常の机に乗せるタイプ(スタンディング化)の製品も色々と出てきているので、そういったものも使えるかもしれません。
他にも、手袋、カイロ、湯たんぽ、足乗せ式のヒーターなど、栄養が改善するまではグッズを使うのもアリでしょう。
以上、末端の冷え-1、でした。
次回からの末端の冷えの「2」と「3」は、ツッコミ・シリーズの予定です。
ガイド34:末端の冷え(順次、公開)
末端の冷え1-なぜ冷えるのか?漢方は? (S3)
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末端の冷え2-ツッコミ第一弾 (S3)
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末端の冷え3-ツッコミ第二弾 (S3)
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末端の冷え4-筋トレの部位は?(S3)
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末端の冷え5-実は病気だった?!(S3)
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末端の冷え6-レイノー って?(S3)(シリーズ完結)
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現サロン(シーズン4&5)に参加希望の方はコチラをご覧ください。
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