ビタミン・ミネラル

リンは食品表示で表示されない?

現代日本ではリンの過剰摂取になりやすい、という割には「食品表示」で「リン」とか「リン酸塩」などは見かけない、という方も多い事でしょう。これは、「表示しなくていい」というルールがあるからです。(食品衛生法などで規定)

このため、「知らないウチにリンを過剰摂取していた」という事が起こり得ます。

「リン酸塩」は結着剤、乳化剤、酸味料、pH調整剤として使用した場合、原材料名の一括表示が認められています。つまり、これらの用途でリン酸塩を使用した際、ほとんどの場合、記載されるのは「乳化剤」や「pH調整剤」といった風に用途のみになります。

このようにリン酸塩は、食品表示に記載されていない事が多くあります。さらに、リン酸はそれぞれの食品への添加量は「定められていません」。

こういった事を知らなければ、「リン過剰」を防ごうにも、防ぎようもありません。「知る」事で、自衛の第一歩になります。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。