糖尿病

薬を飲み始めたのに糖尿病が悪化?

【薬を飲み始めたのに糖尿病が悪化?】
一般に、DPP-4阻害薬やGLP-1製剤、SU剤やグリニドなどの「インスリンを無理矢理出させる薬」を使っていても、HbA1cが増えるのは、結構〝マズい〟傾向です

(1)インスリンが大量に出るので、インスリンで身体がボロボロに。

目は眼底出血し出し、腎機能は低下して人工透析が近づきます。

(2)無理にインスリンを出すので、インスリンを出す膵臓β細胞が〝過労死〟していく。

β細胞が減れば、出せるインスリン量が減ります。すると、治療はインスリン注射しかなくなります。注射をすれば、血糖値が下がります。が、それは食前・食間にお腹が減る、という事でもあります。

お腹が減るので糖を摂る事になります。血糖値が爆上がりし、内臓脂肪も増えてインスリンの効きが減ります。

結果、インスリン注射量が増える、という〝負のスパイラル〟に。

基本は、インスリン必要量を減らす薬をメインにする事をお勧めします。「インスリンを無理矢理出す薬」は、必要最低限で

糖尿病で身体がボロボロになるのは、「過剰なインスリン」です。血糖値よりも、低インスリン状態をキープする事が大切です。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。