今回は尿が泡立ってる!というお話。
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尿は病気でも泡立つ
さて、今回は病気で泡立つという場合。
とりあえず、覚えておくことは「泡立ちがクリーミーでずっと消えないさらに匂いや色、濁りっぷりも気になるという場合には、病気の可能性がある」という事です。
では、尿が泡立つ代表的な3つの病気について、書いていきましょう。
糖尿病
尿が泡立つといってみんなが真っ先に思い浮かぶのがこの糖尿病。
現代の日本では糖尿病になる食習慣(糖質過多)が蔓延していますので糖尿病の方が激増しています。
ですので、結果、この尿の泡立ちの原因も一番典型的なのが、この糖尿病です。
さて、糖尿病で血糖値が160mg/dLを超えてくると尿糖が出てきます。
で、この尿糖が増加すると尿の粘り気が高くなり尿の泡立ちが目立つようになります。
シャボン玉にグラニュー糖を入れると割れにくくなるのと同じです。
エンジョイ!マガジン「割れないシャボン玉は作れるのか挑戦してみた」
糖が混じる事で、泡が割れにくくなります。尿もシャボン玉も。
ネフローゼ症候群
糖尿病では糖で泡立つ、という事でした。
ネフローゼ症候群は腎臓から蛋白質が漏れまくってしまうという病気です。
で、尿の蛋白質が増えるので蛋白質で尿が泡立つというパターンです。
蛋白質で泡立つ、といったら卵白をシャカシャカして泡立てるのを思い浮かべると良いでしょう。
メレンゲというやつですね。
物理的な理由で言うと蛋白質の表面張力によって泡立つ、という事です。
(界面活性作用もあるという話です)
ちなみに、ネフローゼ症候群は「症候群」というだけあって症状みたいなものです。
腎臓が傷ついているので蛋白質が漏れちゃってるという状態を指すだけです。
その原因は色々あって、
微小変化型ネフローゼ症候群、
巣状糸球体硬化症、
膜性腎症、
膜性増殖性糸球体腎炎
など(一次性ネフローゼ症候群、原発性ネフローゼ症候群)や、
糖尿病性腎症、
全身性エリテマトーデスにともなうループス腎炎、
など(二次性ネフローゼ症候群、続発性ネフローゼ症候群)、
ほんとに色々な原因があります。
ネフローゼ症候群が気になる場合は、一般内科や腎臓内科で調べてもらいましょう。
膀胱炎
女性なら経験した事も多い膀胱炎。
これも尿が泡立ちます。
膀胱炎で尿が泡立つ原因は蛋白質が増えるため、というのがあります。
上のネフローゼ症候群と同じ理由ですね。
時々、大腸癌や憩室炎で起こる特殊なタイプの膀胱炎もあるので、その場合は要注意です。
以上、尿が泡立つ3大疾患でした。