今回は大人で成長ホルモンが出なくなったら?という事について。
助手くん
ハカセ、成長ホルモンって子供だけに出てるホルモンじゃないの?大人になったら成長しないし・・・
ハカセ
そうでもないんじゃ。大人になっても成長ホルモンは出てるんじゃよ。
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成長ホルモンって?
成長ホルモンは、脳の下垂体というちっちゃな所から分泌されるホルモンです。
上図の赤丸部分です。
ちっちゃい・・・っ!!
さて、子供で成長ホルモンが出にくかったらどうなるでしょうか?
そう、成長に支障を来します。
これは名前の通りで、分かりやすいですね。
小児の場合は、幸いにもホルモン注射がありますのでホルモンを補うという治療ができます。
大人で成長ホルモンが出にくくなったら?
では、大人で成長ホルモンが出にくくなったらどうなるでしょうか?
成長し終わってるから関係ない?!
いやいや、これが実は結構色々な症状が出ます。
内臓脂肪が増える
骨量が減る
筋力が低下する
ダルくなる
スタミナが低下する
集中力がなくなる
気力がなくなる
気分が落ち込む(抑うつ)
性欲が減退する
皮膚が乾燥したり薄くなる
体毛が柔らかくなる
などなど、かなり広い範囲の影響が出ます。
逆に言えば、大人でも成長ホルモンは色々な役割を果たしています。
骨を作る、筋肉の成長、代謝の促進、カルシウムの調節、体脂肪を使う、などです。
治療は?
治療は、成長ホルモン分泌不全の原因が分かった場合はその治療をします。
脳腫瘍などですね。
成人でも重症の場合はホルモン補充療法が行われます。
成長ホルモン以外のホルモンも不足している場合があるため、それらも合わせて適切な治療が必要です。
以上、大人の成長ホルモン分泌不全について、でした。