ケトン体

中鎖・長鎖脂肪酸とケトン体

今回は中鎖・長鎖脂肪酸とケトン体について。

脂質の種類とケトン体の変化について書きます。

 

 

中鎖脂肪酸

 

ココナッツオイル、MCTオイルという脂質があります。

 

ココナッツオイルは、名前の通りココナッツから作られるオイル。

ココナッツオイルには、約60%の中鎖脂肪酸を含みます。

 

MCTオイルは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)オイルというものです。

ココナッツオイルから中鎖脂肪酸だけを集めて作られます。

MCTは100%中鎖脂肪酸という事です。

この中鎖脂肪酸の特色は「代謝が速い」という事です。

 

通常の油脂、長鎖脂肪酸は摂取して5〜6時間後にエネルギーになってきます。

一方、中鎖脂肪酸は摂取して3〜4時間でエネルギーのピークとなります。
その分、分解も速く、10時間以内にほとんどが分解されます。

よくこの論文が引用されます。
Furman. R.H. Medium Chain Triglycerides, University Pa press(1968)

 

中鎖脂肪酸に関しては日清オイリオのサイトが分かりやすくまとまっています。

日清オイリオ「中鎖脂肪酸サロン」

 

 

長鎖脂肪酸

 

普通の油脂には、長鎖脂肪酸が含まれます。

こちらは上記のように、中鎖脂肪酸に比べてゆっくりとエネルギーとなります。

その分、長時間エネルギーとなりますので、エネルギーを持続させたい時には長鎖脂肪酸がお勧めです。

特に動物性脂質の「バター」や「ラード」などが身につきやすくお勧めです。

 

以上、サラッとケトン体と脂質について、でした。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。