今回は、ケトン体高値でも太るかどうか?について。
結論から書きますとケトン体高値でも太ることはあります。
通常は脂肪を燃やしている状態が「ケトン体高値」ですので、やせている最中のハズです。
そう、フツーなら、ケトン体高値=痩せてる最中、です。
フツーはケトン体高値なら痩せてるまっ最中!
その例外とも言える状態が下の4つです。
・体脂肪を使っていない場合
・時間差の場合
・高タンパクの場合
・病気の場合
体脂肪を使っていない場合
しかし、「脂肪を燃やしている」といっても「食べた脂肪を燃やしている状態」では、体脂肪は使われていません。
つまり、やせません。
では、高脂質だと必ず痩せないのか?というと、そういう訳でもありません。
肥満であっても高脂質でガツンと痩せる人もいます。
代謝の特性などの個人差が大きい、という事がよく分かるかと思います。
基本的に健康的に痩せるなら、糖質はオフで、高タンパクか高脂質のどちらか、です。
どちらが合っているかは、人によります。
タンパク質不足がなければ、高脂質が上手くいきます。
タンパク質不足の場合は高タンパクから始めて、タンパク質不足を解消すると良いでしょう。
なお、脂質を極端に減らすと、必須脂肪酸が欠乏するリスクがあります。大変危険です。
タンパク質も脂質も、生きていくための必要量があります。
時間差の場合
ケトン体は1日の中でも増えたり減ったりします。
「ケトン体を測って高値だった」といっても、その時だけ高くて、その他の時間ではケトン体は低値である可能性があります。
ケトン体は食後に下がり、食事を摂っていない間に上がる傾向にあります。
高タンパクの場合
糖質過剰摂取の場合は、ガツーンと血糖値が上がり、ドバーッとインスリンが分泌され、ガクーンとケトン体は減ります。
ですが、ジリジリと血糖値が上がりインスリンもちょびちょび分泌されている場合はどうでしょうか?
この場合、あまりケトン体は減りません。
血中ケトン体が500や1000などの場合もあり得ます。
しっかり糖質を抑えているのに痩せない!という方はこのパターンに当てはまる事が多いです。
高脂質と高タンパクの合わせ技状態の場合です。
特に内臓脂肪が多い人の場合は、タンパク質のみでもインスリンがドバドバでます。
しかし、インスリン抵抗性も同時に高いため、ケトン体があまり減らない場合があります。
内臓脂肪を早く減らすには、「高タンパク」か、「高脂質」のどちらか食事に加えて、筋トレの併用が有効です。
なお、有酸素運動をしてもマラソン選手並に走ったりしない限りは痩せません。
有効なのは、筋トレです。
筋肉量が増えれば、代謝量が増えます。
病気の場合
実は病気があった場合。
これは、「二次性肥満」といって、何かの病気の結果として「太る」という場合です。
・ホルモンの病気
・遺伝による病気
・視床下部による肥満
などに分けられます。
3番目の「視床下部性肥満」は、食欲の中枢が障害され、「制御できない食欲」が生じるという病態です。腫瘍や腫瘍の治療後などにみられます。
ちなみに、普通に食べ過ぎでなった肥満は「単純性肥満」といいます。
以上、ケトン体高値でも太る、でした。