糖質オフライフ

反応性低血糖は、急にインスリンの効きが良くなるのか?

反応性低血糖は急にインスリンが効くので

低血糖になるのか?

 

 

この問いは前提が間違っています。

 

急にインスリンが効くのではなく、

急にインスリンが分泌されるため、

低血糖になるます。

 

 

 

その1

血中インスリンが例えば、食後30分の段階でIRI値でいうと20〜30程度であっても血糖値が高ければ、インスリン抵抗性があります。通常は、IRI 20〜30くらいあれば、血糖値は下がります。

 

インスリン抵抗性のために、IRI 20程度では効きがイマイチです。

 

 

 

その2

1時間してやっと本格的にインスリンが出始めます。IRIが100近くや、100以上の場合はかなりのインスリン分泌量です。

 

これはインスリン抵抗性とともに、インスリンの「初期追加分泌の遅れ」もあるためです。

 

追加分泌には、初期追加分泌と後期追加分泌があります。

 

 

つまり、そういう状態であれば、インスリンの抵抗性とともに、インスリン分泌能も落ち始めています。

 

 

 

その3

つまりインスリンの効いてなさっぷり(インスリン抵抗性)は一定です。

 

遅れて大量にインスリンが「後期追加分泌」で追加分泌されるため、遅れて低血糖になります。

 

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。