肥満は栄養失調

空腹ホルモン「グレリン」。太る?若返る?

満腹ホルモン「レプチン」が一段落したので、

次は

「グレリン」。 

 

 

グレリンは通称「空腹ホルモン」。

 

グレリンは胃で作られる。

 

 

で、空腹ホルモン「グレリン」は、

 胃で分泌されると血液にのって 脳の下垂体に届く。 

 

するとっ! 何とあの有名な! 

 

「成長ホルモン」を分泌させるのである! 

 

ふーん・・・。

 

 

いやいや、ちょっと待てよ。

 

 「成長ホルモン」が、空腹ホルモン「グレリン」によって分泌されるですと?! 

 

成長ホルモンの作用は、子供の頃に成長させる作用だけにあらず。 

 

「若返りホルモン」などと言われるホルモン。 

 

糖・蛋白・脂質の代謝を活発にしたり、筋肉を成長する働きも。

 

 

 

空腹ホルモン「グレリン」さん、超良さそう! 

 

「成長ホルモン」を分泌させるなんて、超良さそう! 

 

そう思う事でしょう。 

 

グレリンいっぱいになぁ〜れ、とか思う事でしょう。 

 

 

はい、

 

グレリンは、

体重増加や

脂肪組織の増大の作用があります。 

 

人体ってうまくできてますよね。

 

 

 

グレリン→若返り?超良さそう!

グレリン→お腹空く。太る。 

 

そう、両面性があるホルモンです。 

 

というか、ホルモンって大体、両面性があります。 

 

とにかく多ければ多いほど良い、なんてホルモンはないんですよね。 

 

どこかがおかしくなります。

 

 

 

次回はそんな両面性のあるグレリンの特性について。

 

どんな時に出るのか?

 

そして、前座の「ホルモン異常」を引っ張り、

まだまだ「肥満は栄養失調」に到達しないという・・・!!

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。