ビタミン・ミネラル

リン過剰と心臓・血管

時々、話題になる「リンの過剰」。どのような健康への影響があるのでしょうか?骨、腎臓、心臓や血管、リン以外のミネラル不足などの影響があります。

今回は「心臓や血管への影響」について。

リンやカルシウムが多過ぎる(=血清中のカルシウム濃度とリン濃度の積が慢性的に55mg2/dL2(4.4mmol2/L2)を上回る場合)場合、骨以外の場所にカルシウムがこびりついてしまいます。血管にもカルシウムがこびりつきます(血管石灰化)。この血管石灰化は、脳卒中、心筋梗塞、および跛行などの心血管系合併症の主要な危険因子です。

注)跛行(はこう):片足を引きずるように歩く事。跛(ちんば、びっこ)を引くこと。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。