時々、話題になる「リンの過剰」。どのような健康への影響があるのでしょうか?骨、腎臓、心臓や血管、リン以外のミネラル不足などの影響があります。
今回は「心臓や血管への影響」について。
リンやカルシウムが多過ぎる(=血清中のカルシウム濃度とリン濃度の積が慢性的に55mg2/dL2(4.4mmol2/L2)を上回る場合)場合、骨以外の場所にカルシウムがこびりついてしまいます。血管にもカルシウムがこびりつきます(血管石灰化)。この血管石灰化は、脳卒中、心筋梗塞、および跛行などの心血管系合併症の主要な危険因子です。
注)跛行(はこう):片足を引きずるように歩く事。跛(ちんば、びっこ)を引くこと。