ビタミン・ミネラル

【驚き!】マグネシウム不足の調べ方【分からない!】

【驚き!】マグネシウム不足の調べ方【分からない!】
なんと、マグネシウム不足は、採血などの検査をしても、「よっぽどひどい不足」しか分かりません。

【驚!】血液中のマグネシウムは、たったの「1%未満」!!

 

血液中のマグネシウムは、採血検査をする殆どの医療機関で検査できます。が、それはあくまで血液中のマグネシウム濃度に過ぎません。そして、私達の体内のマグネシウムは、大半が血液「外」に存在しています。

体内のマグネシウムのうち
・65%が骨
・27%が筋肉
・7%がその他の組織
・1%が細胞外液
に存在しています。

そして、「細胞外液」は、「血漿」と「間質液」をまとめて呼ぶ言い方で、その内訳は「血漿」が1/4、「間質液」は3/4です。

つまり、血液中のマグネシウムを測定しても、それはたったの「1%未満」を測っているに過ぎません。これでは全くマグネシウムが不足しているかどうか、分かったものではありません

もちろん、全身で〝かなり不足〟していれば、血液中のマグネシウム濃度も低下します。が、相当ひどいマグネシウム欠乏にならない限りは、欠乏していても血液中のマグネシウムに欠乏が反映されません。

「マグネシウム欠乏なんて殆ど見ない!」とか言っているドクターがいたらヤブですので、避けましょう。

 

(参照)MDSマニュアル

血清マグネシウム濃度は,体内総マグネシウムまたは細胞内マグネシウム量のいずれとも密接な関連はない。しかし,重度の低マグネシウム血症が体内総マグネシウムの減少を反映していることもある。」

教科書的なものにも「密接な関係はない」と書かれている程です。「マグネシウム欠乏なんて殆ど見ない!」とか言っているドクターは、単に「重度の低マグネシウム血症を殆ど見かけない」と言っているに過ぎません。しかも、「反映していること“も“ある」という記載の通り、マグネシウム不足がそこそこ酷くても、血液中のマグネシウムが減っているとは限りません

 

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。