糖尿病

HbA1cが7%台だから安心?→高インスリン治療にご注意!

【HbA1cが7%台だから安心?→高インスリン治療にご注意!】
糖尿病では、網膜がヤラれて失明したり、腎臓がヤラれて人工透析になったりします。一般的には「高血糖」によってそうなると思われていますが、これは間違いです

高血糖〝だけ〟では網膜も腎臓もヤラれない!

 

では、何でヤラれるか?と言えば、網膜も腎臓も「高インスリン」によってヤラれます。高血糖の状態でも、低インスリンの状態をキープできれば、網膜も腎臓もヤラれません。実例は私の書籍で出していますが、「高血糖&低インスリン」の状態では、網膜の状態も、腎臓の状態も、全く悪化せずに経過します。

網膜も腎臓も「高インスリン」でヤラれる!

糖尿病薬には、「インスリン注射」だけでなく、「インスリンをムリヤリに出す薬」があります。内臓脂肪が多く、糖質摂取量も多い人に使うと、ガンガン、インスリンが分泌されてしまいます。もちろん、不必要なインスリン注射を打つ場合も同様です。こういった「高インスリン治療」では、血糖値やHbA1cの数値がよくても、身体がボロボロになります。「インスリンをムリヤリに出す薬」には、SU剤、グリニド薬、DPP-4阻害薬、GLP-1阻害薬などがあります。

内臓脂肪が多く、糖質摂取量も多い人は、「高インスリン治療」にご注意!

 

 

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。