今回は2016年神戸講演で紹介した3つのTED講演のご紹介です。
2016年の神戸講演自体はコチラ。
前半
![](https://mizunodoc.jp/wp-content/uploads/2019/08/934dfbf89262bc7563f7743604d762e7-320x180.jpeg)
後半
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3ヶ月経つと人の幸福度はどう変わるのか?
最初は、3ヶ月経つと人の幸福度はどう変わるのか?、という点について。
2016年神戸講演、第3部「健康」のこの部分です。
こういう研究があります。
例えば、宝くじに当たった人と半身不随になった人。
この二人を比べてみるとどうでしょうか?
当然、宝くじに当たれば幸せ、半身不随になったら不幸せ、と思うでしょう。
ですが、1年後、この二人の幸福度はどうなるでしょうか?
半身不随になったの人の方が幸福度は低いように思います。
でも、実際は違います。
なんと、1年後にきいてみたとすると、この二人の幸福度は同じ程度になるのです。
つまりは、こういう事です。
生涯のパートナーを得ようが失おうが仕事で昇進してもしなくても大学入試に受かっても落ちても私達は、それほど、それを引きずらないという事です。
人生における最大のトラウマが起こっていたとしてもそれが3ヶ月以上前ならその人の幸せにはなんの影響も与えない、という事が分かっています。
ハーバード大学のダン・ギルバートという方の研究です。
講演会の元となった、このダン・ギルバートという人の講演がTED(テッド)で見られます。
私たちが幸せを感じる理由、ダン・ギルバート
文字で読みたい方はコチラ。
![](https://1.bp.blogspot.com/-aQoemWKJ0IQ/V2h1sYe9n_I/AAAAAAADAo8/Lsnlm1aAG_kfvflOG4JX-EODlM-E7fExgCK4B/s320/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%2B2016-06-21%2B8.00.43.png)
実に見事な講演です。
ダン・ギルバートさんの他の講演も是非見ると面白いでしょう。
未来の自分に対する心理
私達の誤った予測
どの講演も素晴らしく、意外で、興味深いです。
最も人生の幸せに影響を与えるのは?
最も人生の幸せに影響を与えるのは何でしょうか?
2016年神戸講演、第3部「健康」のこの部分です。
そして、ハーバードつながりで、幸せに関する有名な研究があります。
75年以上にわたり、700人以上を調べ続け、なんと現在も続いている研究です。
75年も続いているので、研究対象者の方は90代ですし、その方々の子供達2000人以上も現在は研究対象となっています。
「ハーバード成人発達研究」といいます。
ハーバード大学の2年生の学生とボストンの極貧環境で育った少年達が対象に選ばれました。
研究対象になった人にはアルコール依存症になった方もいれば統合失調症になった方もいればアメリカ大統領になった方もいます。
そういう人たちを調べて分かった事があります。
何が人生の幸せに最も関係したのでしょうか?
75年以上に渡る研究の中で繰り返し、繰り返し分かった事は幸せに最も関係するものが、「良い人間関係」だった、という事です。
孤独が最も良くありませんでした。早く死にやすく、認知症にもなりやすい。
また、不幸な人間関係にある人たちは身体的苦痛が精神的苦痛でさらに増幅される事も分かっています。
逆に50歳で幸せな人間関係にいた人は80代になっても幸せでした。
まさに、人は良い人間関係に守られる、と言っても良いでしょう。
人生の幸せとは、何かを達成する事ではありません。
講演会の元となった、このハーバード成人発達研究の講演がTED(テッド)で見られます
講師は研究の4代目ディレクターの「ロバート・ウォールディンガ―」氏です。
文字で読みたい方はコチラ。
![](https://3.bp.blogspot.com/-LAM9_vaFm14/V2h1XK-IR9I/AAAAAAADAo0/B9KrNnjJOFAUaAfl0Wcwvswei7ISd2LdACK4B/s320/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%2B2016-06-21%2B7.59.01.png)
実に見事な講演です。
最後の締めのセリフも心に染み渡ります。
幸福と成功の意外な関係
幸福と成功の間には意外な関係があります。
2016年神戸講演、第3部「健康」のこの部分です。
人生の幸せとは、何かを達成する事ではありません。
達成するとその時は幸せな気分になります。
そういった時に脳の中で何が起きるか?
目標を再設定してしまうんです。
「何か達成した。じゃぁ、次はこの目標にしよう。」
次の目標を設定してしまう。
そうすると、いつまで経ってもそこに到達できない。
いつまで経ってもゴールが逃げる。
近代で間違っていた事のひとつです。
この部分は、当初は省略しようとしていた部分でした。
ですが、勢い余って少ししゃべりました。
とはいえ最後の時間の余りない所で話したので、
全く本来の伝えたかった事を伝えていません。
「では、どうしたら良いのか?」
それについて語っているのが、この部分の元になったTED講演です。
ショーン・エイカー氏の「幸福と成功の意外な関係」。
物凄く話が上手く、笑いながらあっという間に聴けます。
冒頭から笑えます。
頭が良いというのはこういう事か、と別な意味でも勉強できます(笑)
文字で読みたい方はコチラ。
![](https://2.bp.blogspot.com/-m14WP6cnDxE/V2h3magSSwI/AAAAAAADAps/1StUHr2A7ZI4-3yf28FzYHQSlACtNnuygCK4B/s320/%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B7%25E3%2583%25A7%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%2B2016-06-21%2B8.02.16.png)
何度も観て、何度も笑って関心しています。
流石です。
以上、3つのTED講演でした。