今回は糖質オフの男女別の成功率などについて。
この方はイケる、イケなさそう、の判断基準です。
またその他の傾向と対策です。
かなり高成功率!酒飲みの男性。
糖質オフ、大体中高年の男性でお酒を飲む方は、滅茶苦茶成功率が高いです。
逆に、男性でもお酒を飲まない方はやや成功率が低めです。
ですので、男性の場合、まず「お酒飲みますか?」と訊きます。
「飲みます」と答えたなら、しめたものです。
内心で「ククク、来たよ、来たよ!」とスイッチが入ります。
糖質オフはうってつけです。
酒飲めます、おつまみのほとんどは食べれます。
満腹に食べても腹回りがスッキリしたり、糖尿病が改善します。
簡単に脱メタボです。
糖質依存も少ない事が多く、あっさりと糖質オフが成功します。
ザックリ言うと、
「おつまみ食べて、飲んだくれれば良いんです」
と説明しています。
やせている男性
これは下記のやせている女性とほぼ同じです。
肉・魚・卵・チーズを食べましょう。
肥満のある女性(BMIが25以上)
糖質依存の傾向のある方です。
あ、BMIの計算の仕方は簡単です。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
です。
例えば、身長160cm、体重60kgなら
60kg÷1.6m÷1.6m=BMI 23
となります。
一応、BMI 22が標準という事になっています。
BMIが22に人が一番長生きした、というデータが元になっています。
まぁ、身長と体重だけからのデータなので大雑把な目安と考えてください。
絶対的なものではありません。単なる目安です。
標準体重は身長と、この標準のBMI 22という数値から逆算します。
身長160cmの方なら
1.6m×1.6m×22=標準体重 56kg
となります。
日本人女性だとBMI 20くらいを目指す方が多いです。
「BMI 17.5くらいを目指すべき」などと言う方もいますが、完全に栄養失調ですので、最低でもBMI 20くらいは欲しい所です。
手計算が面倒という方は下記のようなサイトでも計算できます。
もちろん、上記の様にBMIは非常に大雑把なものです。
身長と体重しか見ていないので当然です。
肥満とやせを大体チェックして、どのくらいがいわゆる「普通の体重」かの目安になるだけです。逆にいえば、結構な肥満や、結構なやせ、に対する指導には有効です。
筋肉が多い方はBMIが高めでも、体脂肪は少なくて「健康」です。BMIが26を越えても肥満ではない場合があります。当然ですね。ムッキムキです。見れば分かります。CTで脂肪量を測定しても分かります。
また、よくあるのが、一見、標準体重でも手足が細っていて、腹回りが出ている場合もあります。
高齢者によく見られる状態です。高齢者施設でも多い状態です。ひと目みても「体力なさそう」な状態です。
この場合は、体重は標準体重でも実態は肥満と同じ状態です。CTでチェックすると内臓脂肪などが多い状態で「不健康」です。糖質オフをして内臓脂肪を減らし、動物性蛋白質や脂質で筋肉量を増やすべきです。
ですので、BMIはスクリーニングや、簡単な指導に役に立つレベルのものです。
BMIは単なる目安。
標準体重でも「不健康」なこともあるし、
逆にBMI25以上でも筋肉や骨等による重さの事も。
あとは体型、体脂肪量、筋肉量などにより健康か、不健康かをチェックします。BMIがすべて、ではなく、BMIはとっかかりにしかすぎません。
そして、
話を戻して肥満のある女性の場合の糖質オフ。
糖質依存がネックです。
肥満のある女性の場合の糖質オフは
糖質依存がネック。
スイーツなどが欲しくなります。
コメ・メン・パンの代替品が欲しくなります。
糖質オフの本などを読んでも、植物性のものが良いという従来の考えから抜けだせずに、植物性のもの(豆やサラダ)などで頑張ろうとします。
そしてストレスがたまって糖質をドカ食いしちゃいがちです。
そんな時は・・・。
肉・魚・卵・チーズを、食べましょう。
がっつり食べましょう。
プロテインも手軽にタンパク質が摂れます。
体が欲しているのです。
肥満でも糖質が多い食事だったので、
その他の栄養素の栄養不足なのです。
特にタンパク質の不足は糖質依存のある女性では、
ほとんどの人にあります。
タンパク質不足などが解消されてくるにつれて
「糖質を食べたい!」
という欲求自体が減ります。
そして空腹感自体も変わってきますので、
食事量も自然と減っていきます。
「あ、こんなに食べなくてもいいんだ」と思う時が来るのです。
最終的にはスイーツも欲しいとは思わなくなります。
コメ・メン・パンの代替品もいらなくなります。
スイーツ等が欲しいうちは、まだまだ栄養不足。
タンパク質不足を解消し、脂質代謝に切り替えましょう。
あとは意外と糖質量を摂っている場合も多くあります。
食べているものを書き出して、糖質量をチェックしましょう。
簡易的には私の説明書が役に立ちます。
やせている女性
やせているのに糖尿病などがあり、糖質オフをした方が良いという方がいます。
ですが、やせすぎの方が多くみられます。
BMIが20を切っていたら、20くらいに戻しましょう。
やせすぎていると、体の不調がでます。
月経不順や停止、骨粗鬆症、全身倦怠感など色々です。
ホルモンバランスも崩れます。
BMIが20のままで、体脂肪をさらに減らしたい方は筋トレです。
糖質オフは「やせる方法」ではありません。
健康的な体重に戻す方法です。
やせすぎは健康全般に良い影響を与えません。
「やせなきゃ!」という強迫観念なんて、捨てましょう。
「〜しなきゃ」は、単なる自分の思い込みです。
健康的に美しくなれば良いのです。
また、健康的に体重を増やしたいという方もいます。
やせすぎの方の食べている内容を拝見すると、
見事に植物性のものばかりです。
サラダ、豆腐などです。
効率の低い「植物性タンパク質」がメインでは、
やせるのも致し方ありません。
あとは、低糖質モノを食べています。
これらも植物性でお腹は膨れますが、
食物繊維などが多く栄養がありません。
健康的に体重を増やすとは、どういう事でしょうか?
それは、筋肉を増やす、という事です。
糖質をとって、体脂肪を蓄えるのは不健康です。
筋肉を増やすには筋トレもした方が良いですが、その前に食事です。
筋肉の元を食べていなければ、筋トレしても筋肉は増えません。
筋肉の元は蛋白質です。
そこで豆類にいってしまうのが、やせている方の特徴です。
豆類でも、かなり頑張ればムキムキになることは可能です。
動物性蛋白質全般が体に合わないという方はその方法が良いでしょう。
ただし、やはり動物性蛋白質の方が筋肉になりやすいです。
つまり、肉・魚・卵・チーズを食べましょう、という事です。
また、重度のタンパク質不足があると、「肉・魚・卵・チーズ」すら受け付けいない事もあります。
その場合はホエイ・プロテインを少量づつ頻繁に摂ると2〜3ヶ月後には「肉・魚・卵・チーズ」が摂れるようになってきます。
またやせている方はエネルギー不足の傾向があります。
その場合は、筋肉を分解してエネルギーの足しする、という事(糖新生)が体内で起こっています。
これを防ぐには、動物性蛋白質に加えて、脂質も充分に摂ると良いでしょう。
脂質にも良い、良くないがあります。
どんな脂質が良いの?
動物性脂質は大体OKです。
バター、ラード、牛脂、生クリーム、鶏脂などがOKです。
生クリームは動物性ですが、
「ホイップ」と表記があるものは植物性でNGです(下記参照)。
スーパーなどでは隣に売っていますので注意してください。
バターにかじりついても健康には何の問題もありません。
夜寝る前にラードを飲んでも良いのです。
生クリームを1パック一気飲みしても良いのです。
といっても自分の体調と相談しながら摂取しましょう。
植物性は絞っただけの化学的加工が少ないものが良いです。
オリーブオイル、ココナッツオイルが良いです。
熱にも強く料理にも使えます。
といっても、ココナッツオイルは香りが強いので、同居の人がいると食べ物が全部同じ香りになる、とクレームがつきやすいです。
ココナッツオイルは直で飲むか、コーヒーや紅茶に入れて飲むのがお勧めです。
他にも、ブームになった、
亜麻仁油(あまにゆ)、
荏胡麻油(えごまあぶら)、
紫蘇油(しそあぶら)
があります。
これらは熱には弱いので、ドレッシングなど加熱せずに摂取しましょう。
注意が必要な油脂は?
逆に注意が必要なのは化学的加工がされた植物性油脂です。
サラダ油、キャノーラ油、グレープシードオイル
ホイップクリーム
マーガリン
トクホの「エコナ」、「リセッタ」、「サララ」
など、このあたりの植物性油脂は要注意です。
化学的加工の過程で、「トランス脂肪酸」というものが発生します。
これは少量で動脈硬化を著しく促進させる、と言われています。
アメリカでは3年以内に全廃することが決定した程です。
バターは大丈夫です。
マーガリンはNGです。
生クリームは大丈夫です。
ホイップはNGのです。
トクホであっても、エコナ・リセッタ・サララはNGです。
公式ホームページでもトランス脂肪酸が入ってますと明記されています。
さらにやせている女性は鉄不足も!
また、タンパク質不足に加えて、
閉経前の日本人女性のほとんどに鉄不足があります。
こちらは動画で説明しています。
なお、鉄不足かどうかを判断するには
医療機関で鉄不足をチェックする必要がありますが、
きちんと判断できる医師がほとんどいないのが現状です・・・。
鉄不足があっても「鉄は足りている」と判断されてしまいます。
さらには「貧血がないから測る必要は無い。測る必要がないから、自費でも測らない」と怒り出す医師すらいる始末です・・・。
日本はまだまだ鉄後進国です。
以上、各パターンでの糖質オフの方法などでした。