鉄関連

多血症と鉄欠乏

今回は、多血症と鉄欠乏について。

 

 

まずは多血症について

 

多血症はひとつの病気ではなく、色々な原因の結果です。

原因によって治療法も異なります。

 

 

 

 

多血症に対して鉄の投与は?

 

そして多血症では、鉄の投与はメリットとデメリットがあります。

大抵の多血症では、鉄投与は血栓のリスクを高めるとされます。

 

大抵の多血症では、鉄投与は血栓のリスクを高める

 

つまり、多血症に対して鉄を投与すると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まる、という訳です。

ですので、一般的な多血の場合には鉄補給はお勧めしません

 

ただし、多血であっても鉄欠乏状態というのはあり得ます。

赤血球以外では鉄が不足しており、その結果として色々な症状は起こり得ます。

 

鉄不足に関してはコチラを。

鉄欠乏に関する知見今回は、鉄欠乏に関する知見について。 糖質オフあるある、の「食後に満たされない!」のページでも取り上げた鉄欠乏について、です。 ...

 

 

赤血球で鉄が使われまくってしまい、他に使う分の鉄が不足する、という事です。

そして、多血である事以外は、一般的な鉄欠乏と同じ症状となります。

 

これは、メタボでも栄養失調な方がいるのと同様です。

 

このため、一部の専門家の間で「鉄補給と瀉血を併用する」という意見もあります。

 

以上、多血症についてでした。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。