鉄・血液関連

多血症と鉄欠乏

今回は、多血症と鉄欠乏について。

 

 

まずは多血症について

 

多血症はひとつの病気ではなく、色々な原因の結果です。

原因によって治療法も異なります。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/真性多血症

 

 

 

 

多血症に対して鉄の投与は?

 

そして多血症では、鉄の投与はメリットとデメリットがあります。

大抵の多血症では、鉄投与は血栓のリスクを高めるとされます。

 

大抵の多血症では、鉄投与は血栓のリスクを高める

 

つまり、多血症に対して鉄を投与すると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まる、という訳です。

ですので、一般的な多血の場合には鉄補給はお勧めしません

 

ただし、多血であっても鉄欠乏状態というのはあり得ます。

赤血球以外では鉄が不足しており、その結果として色々な症状は起こり得ます。

 

鉄不足に関してはコチラを。

鉄欠乏に関する知見今回は、鉄欠乏に関する知見について。 糖質オフあるある、の「食後に満たされない!」のページでも取り上げた鉄欠乏について、です。 ...

 

 

赤血球で鉄が使われまくってしまい、他に使う分の鉄が不足する、という事です。

そして、多血である事以外は、一般的な鉄欠乏と同じ症状となります。

 

これは、メタボでも栄養失調な方がいるのと同様です。

 

このため、一部の専門家の間で「鉄補給と瀉血を併用する」という意見もあります。

 

以上、多血症についてでした。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。