糖質オフライフ

用語解説!蛋白脂質食など

今回は用語解説

(元記事初投稿日:2015年6月9日)

 

糖質オフの世界も名前が色々増えてまいりました。
また実際のやり方もそれぞれ違います。

海外の定義、江部式、釜池式、金森式などがあります。

 

断糖では肉食になりやすいので断糖食肉とも言われます。
どれがどれやら、という方もいらっしゃると思いますので、ざっくり解説します。

まず、私の(名前だけですが)提唱した蛋白脂質食の定義から。

 

蛋白脂質食

 

蛋白脂質食の定義は、
「蛋白質と脂質を中心とした食事」
という範囲の広いものです。

そしてその後、
「理想的には1食当たり糖質20g以下。」
と続きます。

 

蛋白脂質食とは、「タンパク質と脂質を中心とした食事」「理想的には1食あたりの糖質量は20g以下」という食事の事。

 

 

これは食後も血糖値を180mg/dl以下に保つためです。

さらに理想を言えばゼロが良いのですが、糖質ゼロにするのはなかなか難しいのでこの定義としました。

江部先生の糖質制限をすこしぼんやりした感じの定義です。
実質的内容は江部先生の糖質制限と同じです。

 

名称を新たに作ったのは2つの理由があります。

(1)外来で「糖質制限」と言うと、患者さんが「制限」という言葉の響きが引っかかる方が多かったため。従来のカロリー制限のイメージから「また何か我慢するの?」という話によくなりました。

(2)指導を始めたばかりの頃は「糖質制限」名前の通り「糖質を控えれば良い!」という指導をしていた所、「何食べたら良いか分からない!」となりました。このため、食べるべき「蛋白質」と「脂質」を始めから名前に入れておけば「コレ食べてね」となるので便利と考えました。

 

いまだに説明すると「好きなものが全部ダメだったんですね!?」となる方がいます。
そういう方は糖尿病だったり、メタボだったり、骨粗鬆症がなかなか改善しなかったり、皮膚の問題を抱えていたり、頻繁な頭痛に悩んでいたりします。

数々の症例を見てきた今は実感を持って「だから病気になっているんです」と説明しています。

 

 

世界的な定義

 

糖質制限の定義は、世界的にはバーンスタイン医師の定義が有名です。
「1日の摂取糖質量130g以下」
これが定義です。

なお、バーンスタイン先生の本は日本語訳されています。

 

 

江部先生の定義

 

さらに江部先生の糖質制限では、
バーンスタイン医師の定義を踏まえて、
さらに

「1食の摂取糖質量は20g以下」

となっています。

これは糖尿病の方でも

食後血糖値が180mg/dlを超えない糖質量

というのが元になっているようです。

江部先生のブログ

江部先生のブログ、見たことがないという方はぜひ見てください。
ものすごく学ぶ事が多いブログでかなりの頻度で更新されています。

 

江部先生の代表的な著書はこの2つ。

created by Rinker
ダイヤモンド社
¥1,500
(2019/10/20 00:15:20時点 Amazon調べ-詳細)

created by Rinker
¥864
(2019/10/20 17:17:05時点 Amazon調べ-詳細)

 

 

また、夏井 睦(まこと)先生は「江部先生の糖質制限の広告塔」的な事を自らおっしゃっているので、糖質制限に関して江部先生と同様のご意見です。

夏井先生のホームページ

夏井先生のホームページもとても学ぶ所が多いホームページです。
ほぼ毎日のように更新されています。
またホームページタイトルから分かる通り、湿潤療法についての事も豊富な症例とともに載っています。

 

なお、私(水野)の人生を変えた本とも言うべき夏井先生の著書はコチラ。

 

さらにその続編がコチラ。

 

どちらも素晴らしい本です。

 

断糖系

 

江部先生の糖質制限は江部先生の兄様と釜池先生の始めたものが元になっています。

 

その国内元祖糖質制限ともいうべき釜池先生の考えは

「糖質ゼロ」

です。

 

これはさらに具体的には

1食の糖質量が5g以下、

という事です。

 

5g以下の糖質量の場合、
インスリンの追加分泌は起こりません

当然、断糖の方が糖の害を減らせます

 

難点は、現代日本では何でも糖が入っていますし、野菜などの糖も避けるので制限が強いという点です。

ですが、きっちりした糖質制限を続けていると次第に断糖へとシフトしていきます。

 

私も昔は豚カツ大盛りにソースたっぷり、ごはん1杯という食事をしていましたが、次第にソースがいらなくなりマヨネーズに変わり、最近では豚カツの衣でさえ不要な感じがしてきています。

また食事回数も断糖すると少なくて良いというメリットがあります。

 

私も昔は「1日1食とか意味がわかりません。腹が減ってしょうがないでしょう」と思っていました。

しかし断糖気味になると体のメインエネルギーが脂質に切り替わり、いわゆる「燃費がよくなる」ので自然と「あれ?これ昼食いらないんじゃない?」と気付き、さらに「あれ?朝もこんなにいらなくない?」となってきています。

我ながら、糖質まみれの昔からは信じられない変化です。

 

という事で江部先生の糖質制限から入って、
次第に断糖になっていくのが実行しやすいです。

もちろん、いきなり断糖ができればそれでもOKです。

 

ただし、代謝が切り替わるまで数週から数ヶ月かかるので、
その間は空腹感が強い事が多いようです。

なお断糖とは調味料の分も、野菜の分も含めて糖質を0gにすることです。
「糖質量ほぼ0g」=「断糖」
です。

 

なお、釜池先生も書籍を出してらっしゃいます。

 

 

created by Rinker
¥6,250
(2019/10/20 00:15:21時点 Amazon調べ-詳細)

 

 

 

 

 

金森式

 

金森重樹 先生の提唱する食事法です。

断糖と高脂質の食事です。

 

公式サイトはコチラ。

 

 

以上、各食事方法の解説でした。

ABOUT ME
医師水野
医師水野
医師、アキバ水野クリニック院長。 2003年に医師免許取得(医籍登録)、2019年2月13日にアキバ水野クリニックを開設、院長となる。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 97単位に及ぶインスリンの自己注射を不要とするなど、2型糖尿病患者の脱インスリン率100%という実績を打ち出す。 糖質制限やインスリンを使わない治療法などの情報をブログ、Facebook、Twitterや、講演会などで精力的に発信。 現在は、がんに対するビタミン・ケトン療法も実践中。 著書は「薬に頼らず血糖値を下げる方法」「みるみるやせる・血糖値が下がる 最強の糖質制限ガイドブック」など。