糖質オフライフ

冷えるのはナゼ?

今回は、
体が冷えるのはナゼ?について。

 

糖質オフで通常は冷えが改善する

 

糖質まみれの食事から糖質オフすると
通常は冷えが改善されます。

 

しかし、時々、

前より冷えるようになった!

冷えが改善しない!

という方もいらっしゃいます。

これはナゼでしょうか?

 

 

なぜ糖質オフしても冷える人がいるのか?

 

勿論、色々な理由があります。

その中でかなり多い原因は

低T3 症候群
(low T3 syndrome、または、euthyroid sick syndrome)

というものです。

 

低T3症候群という状態がある

聞いたことはありますでしょうか?

 

 

低T3症候群ってナニ?

 

これは単純に言えば、体が省エネモードになっている状態です。

栄養が足りない時に、体が代謝を落として省エネモードとなっている状態です。

私達の体は、そんな事までできるんですね。

 

低T3症候群はザックリいえば、
冬眠前のような省エネモード

 

甲状腺ホルモン(T3とT4があります)は代謝をアップさせるホルモンです。

T3とT4の3とか4というのは、ホルモンの中に含まれる「ヨード」の数です。

血液中にあるのはほとんどがT4の方ですが、
効果が強いのはT3の方です。

 

なお、冬眠する動物の中にも、
冬眠前にはこの低T3症候群の状態になっているものがいます。

T3を抑えて、代謝を抑えます。

そして冬眠に備えます。

 

 

省エネモードなら良さそう?

 

省エネモードと聞くと良さそうですが、

・足が冷える
・だるい
・疲れやすい

といった症状が出ます。

 

腸の動きも落ちます。お腹がはったり、便秘します。

月経も周期がくるったり、ストップします。月経異常です。

省エネなので当然ですね。

 

症状が出なければまだ良いのですが、
冷え、ダルさ、疲れやすさなどが出る場合、改善したいと思うことでしょう。

 

 

どうしたら低T3症候群をよくできるの?

 

改善にはエネルギーを作り出せる状態にすればいいわけです。

 

エネルギーが作れない原因はザックリと2つあります。

・代謝が乱れている

・エネルギー源が少ない

 

低T3症候群の原因はザックリ2つ。

・代謝の異常
・エネルギー源の減少

 

 

 

代謝の異常で冷えるの?

 

エネルギーを細胞の中で作っているのは、
細胞の中に数百から数千もある「ミトコンドリア」です。

そこでの代謝がうまくいってないと
エネルギーを作る事ができません

 

ミトコンドリアでの代謝はとても効率が良くエネルギーを作り出せます

しかし、その分、ビタミンやミネラルなど色々な栄養素が必要になります。

 

特に重要なのが「鉄」です。

 

しかし、日本の場合、
閉経前の日本人女性はほとんどが「鉄不足」です。

この辺りは以前の講演で詳しく説明してます。

その動画を2つ貼っておきます。

 

 

 

 

 

鉄不足は鉄を補充しない限り改善しません

鉄欠乏かるかどうかを採血検査し、
足りていなければ補充する必要があります。

 

 

 

エネルギー源が少ない場合は?

 

当然、エネルギー源が少ない場合の対策は、エネルギー摂取です。

エネルギー不足で低T3症候群になるのですから、当然ですね。

 

特に、タンパク質と脂質をしっかり摂りましょう。

エネルギー不足を解消すれば、この省エネモードも解除されます。

 

特に、日本人は「タンパク質」不足がほぼ全員にあります。

タンパク質をどれだけ摂ったらよいかはプロテイン・スコアのページをご覧ください。

プロテインスコア、必要量の出し方高タンパク、糖質オフ の食事が基本的には、健康に良い。 という事で、 その高タンパクって、どの位の量なの?...

 

 

果糖は不要

 

なお、一部で
「低T3症候群を改善させるのには、果糖だ!」
という主張があります。

が、果糖は全く健康的ではありません。

非常に太りやすく、
身体もサビやすいのが果糖です。

鉄などのミネラルやビタミンを満たして代謝を整え
さらにタンパク質と脂質で充分にエネルギー源を補充すれば
健康的に低T3症候群の状態から脱する事ができます。

 

果糖でわざわざ不健康になる必要はありません。

 

「果糖はヘルシー」は幻想。
果糖でわざわざ不健康になる必要はない

 

 

 

直接食べ物を燃やして温まる「食事誘発性熱産生」

 

そして「冷え」に対する第3の対策として、
「食事誘発性熱産生」というのがあります。

食べたものを代謝する時に「熱」が作られるので、
それで身体が温まる、
というものです。

焼き肉を食べた時に「はー、暑い」となった事があるでしょうか?

ソレです。
ソレが「食事誘発性熱産生」です。

 

 

何を食べるかで、熱がどれくらい作られるかが違う

 

食事誘発性熱産生でどれくらいエネルギーを消費するかは栄養素の種類によって違ってきます。

タンパク質のみを摂取したときは
摂取エネルギーの約30%が熱産生に回ります。

糖質のみの場合は約6%が熱産生に回ります。

脂質のみの場合は約4%が熱産生に回ります。

 

凄い!

タンパク質、段違い!!!

身体が超燃えます。

 

肉を食べると身体が暖まるというやつです

 


肉を食べると身体が温まる。

 

また、むか〜し、TVでも見たことがあります。
(元ネタを調べてみましたがハッキリしません。20年くらい前です)

大分前の事なので私の脳内脚色付きです。

元ネタ知ってる方、教えてください。私がスッキリして、喜びます(笑)

イヌイットの取材のために北極あたりに日本人タレントが行って、イヌイットの人に訊きました。

「コメは食べないのか?」

するとイヌイットの人はこう答えていました。
「肉を食べないと体が冷える。肉を食え。」

その日本人タレントは、イヌイットの方にコメを勧める気マンマンでした。

ですが上記のやりとりで、自分はコメを食いました。

そしてどうなったか?

体が冷えまくり、最後には「肉食わないと冷える!肉大切!」と肉を食べていました。

イヌイットの方には常識だったようです。

当時は「ほほぅ、やっぱり肉だな(肉好き)」などと見ていましたが、これがまさに食事誘発性熱産生です。

 

 

身体があたたまらない食べ物

 

冷える人に食べているモノのをききます。

すると、食べているものが非常に似通っています

大体、植物性のものを多く食べています。

そして、主食。つまり、穀類です。

 

つまり、サラダ、豆腐と、コメ・メン・パンあたりです。

これらが「ヘルシー」だという社会的な幻想の影響です。

 

その結果、鉄やタンパク質がガッツリ不足します。

「多くの女性が冷える」というのは、まさにこの「タンパク質」と「鉄」の不足によります。

 

「多くの女性が冷える」のは、「タンパク質」と「鉄」の不足のため。

 

 

植物性のものを食べて健康的な食事をしている、と本人が思っていても、
体は「ソレ、健康的じゃないよ!無理がキテるよ!!」
サインを出しているのです。

 

もちろん、植物性のものでも、ソイプロテインをしこたま摂取すれば、タンパク質にならずに済むかもしれません。

ですが、やはり植物性タンパク質の場合、動物性タンパク質と比べると効率はイマイチです。

という事で、肉や卵を、しっかり摂りましょう

 

を補充し、肉や卵を摂る。

 

 

カルニチン不足の場合も。

 

また、冷える、という場合には「カルニチン」が不足している場合もあります。

カルニチンは羊の肉に多く入っており、毎日ジンギスカン祭りなら、サプリメントで摂取する必要はありません。

その他、肉類全般にそこそこ含まれています。

 

このカルニチンは年齢とともに体内で「作れなくなってくる」ものです。

アミノ酸の1種類です。

 

このため安全性は高く、サプリメントで飲む場合には1日数「千」mgを飲むことができます。(=1日数グラム)

液体タイプも売っており、それでも良いです。

 

加齢などにより体内で作れなくなってきていると、カルニチン不足はカルニチンの補充でしか解消できません。

また脂肪の燃焼の時(長鎖脂肪酸の場合)には、ビタミンCとともに必須なのがカルニチンです。

体脂肪も長鎖脂肪酸の形ですので、体脂肪を燃やす場合にはビタミンCとともに摂取すると良いでしょう。

 

補充する場合は1日1〜3g程度が目安です。

液体タイプは一気飲みすると2〜3時間経ってから超下痢になります。

実際に、お出かけ前に一気飲みしてみたら、超下痢になって大変な目にあいました・・・。

 

 

 

以上、冷えるのはナゼ?という事についてでした。

 

ABOUT ME
医師水野
医師水野
医師、アキバ水野クリニック院長。 2003年に医師免許取得(医籍登録)、2019年2月13日にアキバ水野クリニックを開設、院長となる。 両親とも糖尿病家系だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 97単位に及ぶインスリンの自己注射を不要とするなど、2型糖尿病患者の脱インスリン率100%という実績を打ち出す。 糖質制限やインスリンを使わない治療法などの情報をブログ、Facebook、Twitterや、講演会などで精力的に発信。 現在は、がんに対するビタミン・ケトン療法も実践中。 著書は「薬に頼らず血糖値を下げる方法」「みるみるやせる・血糖値が下がる 最強の糖質制限ガイドブック」など。