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アナタが、糖質オフってても痩せない理由

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「医師水野のサロン」説明概略本ページでは、「医師水野のサロン」の概略を説明します。 サロン概要 「医師水野のサロン」は、「健康とそれを取り巻...

 

アナタが、糖質オフってても痩せない理由

 

たとえ「断糖」していても、「大量のタンパク」と「大量の脂質」の同時摂取では、痩せません

ただし、タンパク質を摂る時は、タンパク質単独よりも、「少量〜中等量の脂質」とセットで。

脂質とセットの方が、インスリン追加分泌は少なくて済みます。

 

 

 

一緒に摂る脂質はどの位?

 

タンパク質と同時に摂るべき脂質の量は、「少量〜中等量」です。

というと、当然、「それってどの位の量なの?」という疑問が浮かぶでしょう。

答えは「アナタの身体次第」、です

出た!

「アナタの身体次第」

「それって、単に分かんないんでしょ?」と思ったアナタ・・・。

 

正解です!

正確には、「この世の誰も」分かっていません

 

最低、どの位の脂質を摂れば、インスリン追加分泌を抑えられるのか?というのを、正確に算出する方法は、現在はありません

また、人間の代謝は、個々人によって、かなり違います。

「人によって違う」を、ナメてはいけません。

必要な栄養の量でさえ、人によっては、1と100くらい違います。

さらに、同じ人でも、消費エネルギー量や、栄養状態などによって、代謝の状態は物凄く変わります。

一般の人が思っている以上に、人によって多様性があり、同じ人でも状態によって多様性があります。

以上のように、「タンパク質と一緒に摂る脂質の量」について、「最低どのくらいで、最大どの位か?」、というのは、「アナタの身体次第」となります。

お馴染みの「アナタの身体次第」です。

これ以外に現段階での答えがありません

 

 

 

だってタンパク質だけでもインスリン

 

タンパク質のみでも、インスリンは分泌されます

大量の脂質を、大量のタンパク質と同時に摂った場合も、当然、大量のインスリンが分泌されます。

すると、タンパク質によるインスリン追加分泌で、脂質が体脂肪行きになります

痩せません

タンパク質のみでも、インスリンの追加分泌は起きます。

有名な論文

 

 

 

1日1回がベスト

 

断糖・高脂質でインスリンを最小限にするなら、タンパク質摂取は1日1回がベスト

「大量のタンパク質」摂取後に、脂質のみを摂る場合は、3時間以上あける(インスリン追加分泌が収まった後)

 

断糖・高脂質でインスリンを最小限にするなら、タンパク質摂取は1日1回がベスト

 

「大量のタンパク質」摂取後に、脂質のみを摂る場合は、3時間以上あける(インスリン追加分泌が収まった後)

 

それ以外の時間帯は、「純粋な脂質のみ」を摂ればインスリンは殆ど出ません

「純粋な脂質」とは、「バター」、「牛脂」などです。

 

それ以外の時間帯は、「純粋な脂質(牛脂やバターなど)のみ」を摂ればインスリンは殆ど出ない

 

「クロテッドクリーム」あたりがギリギリで、「生クリーム」となると少し糖質を含み過ぎています。

つまり、「生クリーム」を1日何回も、ドバドバ飲んでいたら、痩せません。

 

植物性なら、「MCTオイル」、「ココナッツオイル」が最適です

3〜4時間でケトン体になりエネルギー化してくれます

素早い空腹対策になります(脂質にしては)。

中鎖脂肪酸以外の脂質は、エネルギー化するのに5〜6時間かかります。

ダラダラと「タンパク質と脂質の同時摂取」を1日何回もしていたら、ずっとインスリンの追加分泌が出ています。

それでは痩せません。

断糖していたとしても、痩せません。

タンパク質不足が無く、脂質代謝に異常が無ければ、断糖高脂質、タンパク質は1日1回が最も低インスリンを維持できます。

また、インスリン追加分泌をしていない時間帯が最も長くなるため、体脂肪が燃える時間も最も長くなります。

このような、断糖高脂質、1日1回のタンパク質が、最も効率よく、健康に痩せる方法の1つです

 

 

 

1回で全部、摂れるか?

 

なお、「高脂質&中タンパク質」の場合は、1日1回のタンパク質で、必要量を摂る、というのがポイントです。

 

「高脂質&中タンパク質」の場合は、1日1回のタンパク質で、必要量を摂る、というのがポイント

 

1回で摂れない場合には、まだタンパク質不足です

タンパク質不足がなければ、摂るべきタンパク質は、体重と同じグラム数が最低量です。

生理がある女性の場合には、体重の 1.3倍のグラム数が最低量になります。

各種の病気がある人は、全員もれなくタンパク質不足なので、まずはタンパク質不足を解消しましょう。

優先順位が大切です。

 

 

 

体重と同じグラム数の、体重って?

 

なお、この「高脂質&中タンパク質」の時の、「タンパク質の量」=「体重と同じグラム数」について。

この「体重」は、「なりたい体重」がオススメです。

設定としては、BMI 20〜22の時の体重です。

計算方法は、

身長(メートル) x 身長(メートル) x 20(または22)

です。

身長のメートルというのがポイント。

例えば、身長 160cmなら、BMI 20の体重は

1.6 x 1.6 x 20 = 51.2 kg

となります。

 

さらに突き詰める場合には、「除脂肪体重」で設定する場合もあります

 

タンパク質の量については、プロテインスコアで計算しましょう。

プロテインスコア高タンパク、糖質オフ の食事が基本的には、健康に良い。 という事で、 その高タンパクって、どの位の量なの?...

 

 

 

除脂肪体重を、どうやって?

 

「除脂肪体重」で設定する場合には、どうやって除脂肪体重を測るか?というポイントがあります。

ご家庭用の体重計についてる体脂肪率などは、殆どアテになりません。

ソレの高機能版で3桁万円する、かの「InBody」ですら百発百中ではありません。

CTで体脂肪をチェックすると、ズレている事があります。

ご家庭用の体重計の体脂肪率などは、「本日の占い」程度の信頼度しかありません。

ご注意ください。

なお、高機能な「InBody」は、ご家庭用のタイプもあるようです。

 

どの位、正確かは分かりませんが、お安いご家庭用体重計よりはずっと正確かな、と推測されます。

今見たら、新型、便利っぽいですね・・・(¥27,900)。

 

 

 

脂質を摂るタイミング

 

1日1回のタンパク質の後の「純粋な脂質」は、その何時間後から摂ると、いいのでしょうか?

これは「インスリンの追加分泌が終わったら」です。

通常は食べ終わってから2〜3時間です。

3時間あけておけばいいでしょう。

 

ただし、BMI 30以上の肥満の場合には、追加分泌が長引く事があります

食べても、すぐにお腹が減る?

まだまだ、タンパク質不足でしょう。

鉄も不足しているかも、しれません。

 

 

 

タンパク質不足の解消が優先

 

ただし、タンパク質不足の人は、まず高タンパクから、です。

高脂質の前に、まずは高タンパクです

 

タンパク質不足の場合(殆どの日本人)は、高脂質の前に高タンパク

 

日本人のほぼ全員がタンパク質不足です。

肉 500gを一気に食べている、とか、毎日ホエイプロテインを飲んでいる、とか以外の人は、ほぼ全員タンパク質不足です。

優先順位をきちんと把握するのが超大切です。

順番が違ってると、逆効果になることもよくあるお話。

 

 

痩せるためには「高タンパク」にするか、「高脂質(と中タンパク)」にするか、 という二択になります。

「糖質オフは筋肉が減るので不健康」などという「世迷い言」
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タンパク質不足がある場所には、高タンパクが最初です

不足の解消には、数ヶ月から数年かかります

とりあえず、大豆や野菜を減らし、(糖質量はそのままで)、肉や卵やホエイプロテインを増やしていきましょう。

 

 

 

全員もれなくタンパク質不足

 

BMI 20未満は、全員もれなく「タンパク質不足」です。

 

BMI 18.5未満は、全員もれなく「最重度のタンパク質不足」です。

BMI 18.5未満は、食べ物でタンパク質を充分に摂れないレベルです。

肉 200gですら一度に食べれないレベルです。

BMI 18.5未満なら、少量のホエイプロテインから開始しましょう。

数ヶ月後には、食べられるタンパク質の量が増えてきます。

 

ムッキムキではない肥満も、全員もれなく「タンパク質不足」です。

ラグビー選手や、相撲取りなどの、ムッキムキで体脂肪がある場合には、タンパク質は足りています。

 

薄毛も、全員もれなく「タンパク質不足」です。

大食いではなく、プロテインを摂っていない女性も、全員もれなく「タンパク質不足」です。

 

今まで「フツーの食事」や「バランスの良い食事」や「野菜中心の食事」をしてきた人は、まずは、タンパク質を摂取しましょう

「フツーの食事」や「バランスの良い食事」や「野菜中心の食事」は、もれなく全員、タンパク質不足になっています。

「フツー」「バランスの良い」「野菜中心」というキーワードには注意しましょう

タンパク質不足へ直行します

所謂「バランスの良い」は、必要栄養素の量からみればガッツリと不足するので、逆に全くバランスがとれていません。

 

「フツー」「バランスの良い」「野菜中心」というキーワードには注意。タンパク質不足への直行便

 

 

インスリンが、ドバドバ出る人

 

肥満がある場合は、内臓脂肪によってインスリンの効き目が落ちています

(インスリン抵抗性が高い、と言います)

つまり、何かにつけて、インスリンがドバドバ出ます

内臓脂肪が多い場合、タンパク質のみでも、1日何回も摂っていると、延々とインスリンの追加分泌が出ます。

その間中、ずっと脂肪が燃えません

インスリンの追加分泌がある間は、「ずっと」、インスリンの作用で脂肪の燃焼が止まります。

タンパク質不足がなくなったなら、タンパク質摂取は1日1回が最も痩せます。

 

 

以上、併用注意、などなどでした。

 

 

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ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。