糖質オフな食べ物

実は高糖質?「罠食品」!

今回は、糖質オフの失敗「あるある」シリーズ。

少なそうにみえて、
実は糖質量が多いものについて、
書いていきます。

 

プロテインの罠?!

 

糖質オフで、タンパク質が足りない。

ならプロテインを飲もう!的な流れ、結構あります。

サプリで足りないものを補充、という考えですね。

当然ながら、この考え自体はアリだと思います。

そこでご注意。

プロテインは糖質量が多いものが結構な頻度であります。

成分表示の「炭水化物」や「糖質」の所で量を必ずチェックしましょう。

もちろん、普通に食べてタンパク質を食材から摂取するのが一番です。

あとは当然、糖質を摂取しても筋トレなどの運動で、摂取した糖質を使い切るなら健康への影響は少ないです。

 

特に「店頭販売」されているものはほぼ全滅です。
肝心のタンパク質の量が少なく、
余計な糖質量が多く、
さらには添加物が山盛り添加されています。

ネットで内容をチェックしてから
タンパク質が多く(全重量の7割以上がタンパク質のもの)
糖質量は少なく(ほとんどないもの)
できるだけ添加物がないもの(できれば人工甘味料もゼロのもの)
を選びましょう。

 

なお、プロテインは乳清(ホエイ)から作るホエイプロテインと、
大豆から作るソイプロテインがありますが、
効率の良さではホエイプロテインが圧勝です。

このため、ホエイプロテインをオススメしています。

店頭販売のプロテインは、全部ハズレ
ネットでゲットするとよい。

イケてるホエイプロテインの3条件

・最大限のタンパク質(全重量の7割以上がタンパク質のもの)
・最小限の糖質量(ほとんどないもの)
・最小限の添加物(できればゼロ、人工甘味料もゼロ)

 

 

カロリーオフ製品の罠?!

 

「カロリーオフ」とうたった製品が多数発売されています。

その実態は、脂質を少なくして糖質量を多くしたものがほとんどです。

 

カロリーオフは糖質量が多いものがほとんど!
むしろ、カロリーオフってないものの方が良い事が多い。

 

つまり、
やせそうかな?→糖質量が多く太る
ヘルシーっぽいかな?→糖質量が多く不健康
という罠である事が多いです。
(全部が全部ではないですが)

成分表示の「炭水化物」や「糖質」の所で量を必ずチェックしましょう。

隣に売っているカロリーオフってない通常品と比較すると良いでしょう。

 

とはいえ、カロリーオフと表示されているものの中には、
たまに糖質量も少ないものもあり、「糖質オフでも使える!」というものもあります。

ケチャップなんかで糖質量も少ないものを見かけました。

最近はストレートに「糖質オフ!」と書いてあるものも増えてきていますので、「糖質オフ」の表示を選んだ方が分かりやすいですね。

 

 

ヘルシーっぽい飲み物の罠?!

 

これは
・野菜ジュース系
・100%果汁ジュース系
・スムージー
などです。

野菜ジュースは、砂糖不使用であっても、
大体はニンジンの果糖がしこたま入っています

また100%の果汁ジュースがヘルシーだと思っている人は多いですが、
こちらは果物の果糖がしこたま入っています。

太ります。

果糖はヘルシー、などと言う方もいますが、
スルーで良いでしょう。

果糖には、「太る、中性脂肪上がる、酸化する」、という不健康な側面があります。

糖質過多な現代日本で果糖を摂取すれば不健康になります。

果物は比較的糖質の少ないベリー系にしましょう。
ブルーベリーは冷凍モノが一年中、スーパーやコンビニで売られています。

バナナとドライフルーツは糖質量が多いので避けましょう。

 

なお、野菜ジュースは、カゴメから糖質オフの野菜ジュースが出ています。

 

スムージーも、ほとんどが果物を入れて作るレシピのため、
果糖が多く、高糖質です。

葉物野菜などで自分で作れば、低糖質なスムージーが作れます。

なお、Vita-Mixというミキサーが最強クラスで、
色々なものが丸ごと粉砕してミキサーできちゃいます。

しかしながら、お値段も最強でとってもお高いです。

そして、使用中の音も最強で、控えめにいって爆音が響きます。

初回に夜中に使ったので驚きました・・・。

夜中のマンションだと隣家からの苦情を心配するレベルです・・・。

ただし、色んなものが丸ごと粉砕できる、そのスペックはまさに最強です。

色々と最強過ぎですね・・・。あ、アメリカ発です、やっぱり。

 

 

玄米、雑穀米、ライ麦パンの罠?!

 

これもありがちです。

玄米や雑穀米、ライ麦パンは体に良いというイメージありますよね?

確かに、白米や白いパンに比べればまだ少しだけマシです。

血糖の吸収も多少緩やかで、ビタミンや繊維もちょっと多い事です。

しかし、含まれている糖質の量自体はあまり変わりません

また血糖吸収の差も、ビタミンや繊維の量も、それほどではありません。

高糖質食材には違いありません

 

また糖尿病を既に診断されている方は、
玄米、雑穀米、ライ麦パンなどでも、
白米や白いパンなどとほぼ同じように血糖値が上がります

これらを食べるたびに血糖値がドカンと上がります。

糖尿病の方はこういった穀類自体を避けましょう

 

 

希少糖の罠?!

 

希少糖というものがあります。

希少糖自体はあまり血糖値を上昇させないかもしれませんが、
この手の商品はブドウ糖や砂糖が入っているパターンが多いです。

そして肝心の希少糖の割合は「ほんのちょっと」だけで
申し訳程度に入っているだけ、というものがほとんどです。

やはり成分表示でチェックしましょう。

 

 

豆類などの罠?!

 

豆類も注意です。

基本的には大豆系(枝豆も大豆)ではない豆類は、糖質が多いです。

 

大豆ではないの豆類は高糖質!

 

いんげん豆、そら豆、小豆などは糖質が多い食材です。

さらに「あるある系」で、豆乳。
「無」調整豆乳なら良いのですが、
「調整」豆乳は糖がしこたま入っています

糖質オフするなら無調整豆乳を。

甘さが欲しいならラカント等で。

 

また、やせていて筋肉量をアップしようとする場合は、
豆類などの植物性タンパク質は向きません。

筋肉になりづらいからです。(豆タンパク質でムキムキも不可能ではありません)

やせ気味の方は、肉・魚・卵・チーズなどの動物性タンパク質を摂取しつつ、脂質もしっかり摂りましょう。

糖質オフで太る方法 今回は、糖質オフしつつ、太りたいという方に。 元記事:2015年6月6日 最終改訂:2019年9月20日 贅肉はつ...

 

何でも植物性が良いというのは神話でした。

脂質もサラダ油、キャノーラ油、グレープシードオイルなどはトランス脂肪酸が入っています。逆に動物性の、ラード、牛脂、魚油(EPAなど)の方が健康的です。

植物性なら、オリーブオイル、ココナッツオイル、亜麻仁油(あまにあぶら)、荏胡麻油(えごまゆ)、紫蘇油(しそあぶら)などの「絞っただけの油」にしておきましょう。

化学的加工してある植物性油脂はトランス脂肪酸が入っています。少量で動脈硬化します。

 

 

以上、糖質オフあるある系、糖質量などについてでした。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。