糖質オフライフ

ダルさ対策

今回は、ダルさ対策について。

「ダルい」「何か調子がイマイチ」、「気分がすっきりしない」
よく聞きます。

 

今回は、これらの対策について書きます。

 

なお、同時に悩む事が多い「睡眠」に関してはコチラを

快眠の秘訣!今回は、快眠の秘訣について。 「寝付きがよくない」、「睡眠が不足している気がする」 これらは常に耳にします。 今回は、これ...

 

 

例によって、いきなり結論、その1「ダルい系対策」

 

この後も色々書いていきますが、「ダルい」系の対策には、最終的に下記の3冊を読むのが最高です。

 

 

 

 

このページでも少しは解説していきます

 

ダルさの原因となりやすいものは4つあります。特に、病院でさんざん検査しても「原因不明」とされるような場合です。

・タンパク質不足

・鉄不足

・ビタミン・ミネラル不足

・糖質過多

 

もちろん、この4つが全てではありません。

副腎や甲状腺などの様々なホルモン異常や、現代でもまだある結核や梅毒などの感染症、ホルモン異常を引き起こす腫瘍、肝炎などの肝臓の病気、糖尿病などの代謝の異常など、色々な疾患の場合もあります。

これらに対して「健康に気をつける」程度の事では、改善が見込めない事も多々あります。

医療機関を受診する事は大切です。

ネットだけでは、検査はできませんし、診断もつきません。

 

医療機関で精密検査しても原因不明のダルさの原因となりやすい4つ。

・タンパク質不足
・鉄不足
・ビタミン・ミネラル不足
・糖質過多

 

 

 

タンパク質不足

 

日本人のほとんどがタンパク質不足です。

タンパク質は超重要です。

身体は水を除けばタンパク質でほとんどが出来ています。

またタンパク質はエネルギーにもなります。

それほど重要なタンパク質ですが、現代の「栄養指導」では軽視されています。

なぜか経口摂取が不要な「糖質」で6割以上のエネルギーを摂るように指導され、タンパク質は2割程度しか摂るように言われません。

これではタンパク質が全くもって不足です。

しかも、エネルギーもそれぞれの栄養素の「グラム」数で指導されるべき所が、「カロリー(笑)」などといった非科学的なものが採用されています。

「カロリーは火を付けてどれだけ水をあたためるか」という指標です。

体内で起こる酵素による代謝とは全く関係ありません。

 

カロリーとはモノに火をつけて、どれくらい水を温めるか?の指標。
体内の酵素によって起こる代謝とは全く関係がない

 

タンパク質100gと、糖質100gが体内で同じ働きをするわけがありません

まったく的外れです。

カロリーがどう、とかで理論を語る専門家がいたら、その言う事は全て無視でかまいません。古くて間違った理論です。しかもその間違った理論こそが正しいと思い込んでますから、相手をするだけ徒労です。スルーでOKです。

 

カロリーでモノを語ってきたら、全てスルーでOK
相手をするのは時間と労力の無駄。

 

 

 

タンパク質はどれだけいるの?

 

では、どれくらいのタンパク質がいるのでしょうか?

現在のところ一番の目安になるのは「プロテインスコア」です。

プロテインスコアについてはコチラに詳しく書いています。

プロテインスコア高タンパク、糖質オフ の食事が基本的には、健康に良い。 という事で、 その高タンパクって、どの位の量なの?...

 

 

 

鉄不足

 

閉経前の日本人女性はほとんどが鉄不足です。

また、癌、糖尿病、肥満などの人の多くが鉄不足です。

鉄不足についてはコチラで詳しく書いています。

鉄欠乏に関する知見今回は、鉄欠乏に関する知見について。 糖質オフあるある、の「食後に満たされない!」のページでも取り上げた鉄欠乏について、です。 ...

 

 

 

ビタミン・ミネラルの不足

 

これは次の「糖質過多」とつながりますが、ビタミンやミネラルの不足は、「3食主食を食べる」ような糖質過多から引き起こされます。

 

3食主食を食べるような糖質過多の食事から、ビタミンやミネラルの不足が助長される

 

というのも糖質の代謝のために、多量にビタミンやミネラルが失われるからです。

 

糖質の代謝のために、ビタミンやミネラルが失われる

 

特にビタミンB群の欠乏は、糖質によって引き起こされやすい欠乏です。そして、B群は、ほとんどの日本人が不足しています。

またビタミンCも同様に不足しています。ビタミンCが足りている状態だとビタミンCを3gを一度に飲むと下痢になります。しかし、「3食主食」だった人がビタミンCを3〜4g一気に飲んでも全く下痢しません。これはビタミンCが全く足りていない事によります。

またビタミンEも、糖質の糖化や、トランス脂肪酸入のマーガリンや植物性油脂などによって消費されており、現代日本人には不足しがちな栄養素です。

そして、ミネラルでは、亜鉛やマグネシウムなどが不足しています。

 

 

 

糖質過多

 

現代の日本人は、人類でかつてなかった程の糖質まみれです。

しかも、各種の食品添加物や、トランス脂肪酸、農薬残留物等にもさららせています。

 

特に糖質偏重の栄養の指標などにより、本来必要なタンパク質やビタミン・ミネラルが不足しています。

そのような状態ではむしろ「ダルくない」方が奇跡的でしょう。

 

実際に「ダルい」「疲れやすい」などといった人の食事内容をきくと、見事に糖質まみれです。タンパク質は1日10gくらい、などといった場合もザラにあります。

 

身体がどんどんボロボロになり、それを治そうにも材料がない状態です。

ダルさが消える訳がありません。

 

タンパク質不足はタンパク質を摂らない限り、治りません

鉄不足も鉄を摂らない限り、治りません

 

タンパク質不足はタンパク質を摂らない限り、治らない

鉄不足も鉄を摂らない限り、治らない

 

 

 

対策まとめ

 

タンパク質を充分に摂りましょう。

まずはタンパク質からです。

 

閉経前の女性の場合は鉄分も必須です。

鉄の摂取なしでは、活動性が大きく落ちます。

 

その後、ビタミンやミネラルの摂取です。

 

すると、糖質は自然と要らなくなります。

 

優先順位を間違えてはいけません

まずはタンパク質からです

 

優先順位は
(1)タンパク質
(2)鉄
(3)ビタミン・ミネラル
(4)糖質オフ
の順番。

 

 

以上、ダルさ対策でした。

ABOUT ME
医師水野
内科医。2003年に医師免許取得(医籍登録)。 両親とも糖尿病家系。2度肥満だった自らの体の劇的な変化をきっかけに、糖質制限を中心とした治療を開始。 その後、糖質オフやビタミン・ミネラルなどの情報をブログ、Facebook、YouTubeなどで発信。 監修本「糖質オフ大全科 (主婦の友社)」が中国でミリオンセラーに。 著書は「糖尿病の真実~なぜ患者は増え続けるのか~ (光文社新書)」「1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法(エクスナレッジ)」「薬に頼らず血糖値を下げる方法(アチーブメント出版)」、など。