今回は動脈硬化は検査をというお話。
動脈硬化の原因についてはコチラ。
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中性脂肪はコチラ。
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コレステロールはコチラ。
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動脈硬化対策の薬以外はコチラ。
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動脈硬化対策の薬についてはコチラ。
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検査は2つ
動脈硬化の検査には2つあります。
頸動脈超音波(エコー)検査
ABI検査(CAVI検査)
この2つです。
ABI検査とCAVI検査は色々と違いはありますが、概ね同じようなものを見ています。
動脈硬化の検査は2つ。
「頸動脈超音波(エコー)検査」と「ABI検査(CAVI検査)」。
どっちかだけでいい?
で、一番大切なのは、「この2つの検査は見ているものが全然違う」、という事です。
つまり、「片方の結果が良くても、もう片方の結果では動脈硬化がヤバい!という」事が結構あります。
ですので、頸動脈エコーとABI検査の両方の検査をする事が大切です。
頸動脈エコーとABI検査は見ているものが違うため、検査結果がズレる事がよくある。このため両方を検査するとよい。
では、それぞれの検査を見ていきましょう。
頸動脈エコー
超音波はシンプルです。
頸動脈は体の表面に近い所(浅い所)にあるため超音波で直接、血管の中を見ることができます。
検査中の風景は上の写真のような感じの検査です。
ベッドに横になって、機械を身体に当てます。
通常はエコーの画面が見やすいように「結構暗い」検査室で行います。
で、超音波が通りやすくなるゼリーをつけます。
検査が終わった後には拭き取ります。
ぬるぬるしていますが、あまり残る感じはしません。
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超音波は空気中ではほとんど伝わらないので微小な隙間があるだけで検査ができなくなります。
そこで、このゼリーを塗って皮膚と機械の間に空気が入る隙間をなくします。
ゼリーを塗る事で小さい隙間が埋まり、超音波が皮膚にきちんと通るようになるため検査が出来る。
ゼリーを塗ったら、あら簡単。機械を皮膚の上にあてるだけです。
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この体に当てる部分は「プローブ」と言います。
上の写真は「腹部用」のプローブです。
頸動脈エコーの場合は平らで横長なプローブを使います。
浅い所を広く見るためです。
心臓の場合は細長いプローブを使います。
心臓は深い場所にあるので、深い場所を見るためにプローブも細長くなっています。
頸動脈エコーの場合、所要時間は10〜20分程度です。
通常、お時間は10〜20分程度。
何かあったりして詳しく調べる場合は長くなる。
エコー検査中の画面
検査結果はこんな風に見えます。
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見慣れないと何だかよく分からないのがエコー結果。
回数見ていると、段々分かるようになってきます。
血管の壁の厚みとか、プラークというのがくっついているかどうか、などを見ます。
頸動脈エコーは血管の壁の厚さや、プラークがあるかどうか、などを調べる。
こういうカラフルな画面の場合は「ドップラー検査」というもので、血液の流れなどを見ています。
通常のエコー検査では真っ黒に抜けている部分(血液が流れている部分)について評価できます。
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ドップラー検査をするとちょっと検査代が値上がりしますが、頸動脈エコーの場合は大体がドップラー検査も同時に行われます。
ドップラー検査はエコーの本体でスイッチをポチっとな、とするだけで画面にカラー部分が出てきて、測定ができます。
エコー機械の機能の1つ、といった感じです。最近のエコー検査機器には大体がついている機能です。
頸動脈エコーでは大体がドップラー検査も行われる(機械のボタンをポチっとな、とするだけで切り替わる)。
ドップラー検査をしないと血流について全く分からない。
場合によっては頸動脈以外の動脈もチェックする場合もあります。
頸動脈エコーのお値段や検査前の制限など
頸動脈エコーは、保険診療の場合、3割負担の方は1000円ちょっとのお値段です。(検査のみの費用。診察料・薬代は別)(2019年時点の価格)
頸動脈エコーの場合は食事制限はありません。
食べた状態でも食べてない状態でも検査可能です。
首の部分ですので、食事は関係ない、という訳です。
医療機関によりますが、予約制の場合が多い検査です。
頸動脈エコーはお値段1000円ちょっと。
食事制限はないが、ほとんどの医療機関で予約制。
その場合、検査を受けるには、事前の予約が必要。
ABI検査
ABI(足関節上腕血圧比)検査は両手両足に血圧計を巻いて調べる検査です。
機械で血圧計が自動的に動いて調べます。
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↑
全景はこんな感じの機器です。
マンシェット(血圧を測る時に巻く部分)が両手両足用の4つあります。
↓
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で、足首の上の血圧(収縮期血圧)と、腕の上の血圧(収縮期血圧)の比で血管の詰まりっぷりを評価します。
なお、血圧が高い人、血管が詰まっている人は、自動で締まっていく血圧計がかなり強く締まるので「痛い!」と検査を中止する場合があります。
この場合は検査機器のトラブルではなく、痛いほど血圧計を締めざるを得なかったアナタの身体に動脈硬化のトラブルが起きています。
他の検査方法で、動脈硬化の精密検査をオススメします。
かなり動脈硬化が進んでしまっている可能性が高いです。
ABI検査は両腕両足の血圧計が自動で動いて調べる検査。
ABI検査で血圧計が締まりすぎて痛い人は、動脈硬化がかなり進んでしまっている可能性が高い。他の精密検査を。
そして、同時にPWV(脈波伝播速度)検査を行います。
というか、(私の場合、)生活習慣病の場合はどっちかと言うとPWVの方を知りたくて検査します。
これは心臓の脈(脈波、拍動)が動脈を通じて手や足まで届く速度を見ています。
脈の伝わりは、一般的に硬いものほど伝わる速度が速くなります。例えば、水より金属の方が、脈の伝わりは速い、という事です。
このため、動脈硬化で動脈の壁が固くなると脈波が伝わる速度が速くなる、という事です。
この仕組で、動脈硬化の程度を評価しよう、という検査です。
「PWVの数値が高い」=「動脈硬化している」という結果です。
PWVの数値が高いほど、動脈硬化している。
血管年齢的な事もこの検査で分かります。
所要時間は5〜10分程度です。
保険診療で3割負担なら、400円程度と手頃価格な検査です。(2019年時点の価格)
ABI検査の所要時間は5〜10分ほど、お値段は400円程度(保険診療・3割負担)。
こちらはすぐできるので、予約しなくてもできる事が多いです。
とはいえ、頸動脈エコーと両方した方が良いので予約して頸動脈エコーと同じ日に行う場合が多いかもしれません。
まとめ
頸動脈エコーとABI検査を、両方すると良い!
以上、動脈硬化の検査について、でした。